- 半導体製造装置のグループに分類される銘柄
- 半導体製造装置には前工程と後工程に分けられるがフォームファクターはその中間に位置する
- 半導体ウエハー検査・測定をやっている
- アドバンスト・プローブカード(ウエハーがきちんとした品質で製造できたかチェックする検査装置)を作っている
- 市場規模19億ドル。年間+6%成長。
- 売上トレンドはシクリカル。マージンはやや低い。
- 顧客の発注にすぐ答える必要があるので売上・マージンは変動しやすい。
- コンソリデータとして他社の製品(アドバンテスト、カスケード、FRF、HPDなどの製品群)を買収
- 2012年の市場占有率20%(目標36%):年間売上8.5億ドル
2021/4/17:半導体でもバリエーションが高くなく、割安な銘柄
- 半導体セクターは非常に好況。たとえばエヌビディア(NVDA)や台湾セミコンダクター(TSM)は、ピカピカ。ぜんぜん問題ない良い投資対象。しかし、リーダー銘柄はすでに値が上がっている。
- 今から買えるものがあるとすれば、何だろうと考える投資家が多い。バリュエーション的に高くない。無理しなくても買える銘柄。フォームファクターはそうした尺度にかなう銘柄。
- フォームファクターが製造するプローブカードは、顧客から注文を受けてからの納品までのリードタイムが短い。
- その意味は、インテルなどの大口顧客の言いなりになりやすい。
- 顧客から注文を受ければすぐ納品しなければならないし、注文がストップすればすぐに売上がなくなる。
- 従属度が高い。媚びへつらっているビジネスにならざるを得ない。
- 業績の見通しの立てやすさが低い。
- その代わり好況のときには売上高が増える。売上高が団子になりやすい問題あり。
- 高価な半導体製造装置を納品するASML、アプライドマテリアルズ(AMAT)、ラムリサーチ(LRCX)とか、そういう会社は寡占状態で、殿様商売的なビジネスができている。たっぷりマージンをもらっている。
- フォームファクターの場合は、そういうビジネスはできない。だからマージンはやや低い。
- 注文によって急に売上が上下するので、自社の利幅の確保が非常に難しい。なぜこの株が比較的割安に放置しているか…という説明になる。
- 貧乏くじを引く、しみったれたセグメントの中では、マーケットシェアを伸ばしている会社。他社の製品ラインを買収して、製品の取りそろえをだんだん増やしている。
- 具体的には日本のアドバンテストのプローブカードのビジネスを買収した。そのほか、カスケード、FRT、HPDの製品群も買収している。
- マーケットシェアを2012年の20%から30%を超えてきている。究極的には36%とりたいという野望を持っている。
フォームファクター地域別売上高 | |
中国 | 27% |
台湾 | 25% |
米国 | 16% |
韓国 | 14% |
欧州 | 7% |
日本 | 4% |
その他 | 7% |
- 顧客別売上高は、ファンドリー&ロジックが62%。ロジックというのはインテルみたいな垂直統合されたマイクロプロセッサの会社だと思うが、それが大多数を占めている。
フォームファクター顧客別売上高 | |
ファンドリー&ロジック | 62% |
DRAM | 18% |
フラッシュ | 3% |
システムズ | 17% |
- 究極的な会社の目標は、売上高を6.94億ドルから8.5億ドルにもっていくというガイダンスになっている。
2020年実績 | 会社目標 | |
売上高 | 6.94億ドル | 8.5億ドル |
ノンGAAP グロスマージン |
45.5% | 47.0% |
ノンGAAP 営業マージン |
19.4% | 22.0% |
ノンGAAP EPS |
$1.49 | $2.00 |
フリーキャッシュフロー | 1.15億ドル | 1.6億ドル |
- いずれもアグレッシブなターゲット。達成できるかどうかはわからないが、もし目標達成できるのであれば、非常に割安な銘柄。
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