景気がクソ悪いから、株から手を引くと暴騰し、景気が良く買いだと思った銘柄が買ったとたんドカーンと叩かれる。
株式投資の初心者には、理解しがたいことが山ほど出てくるが、それは基本のキを知らないから。
長期金利と株価の関係は、大事な、大事な、大事なことので絶対に覚えておこう。死ぬまで勉強です。
強気相場には2種類の相場に分けられる
それは、強気相場には2種類の相場に分けられるってこと。金融相場と業績相場です。
これを知っているのと知らないのでは、雲泥の差。個人投資家が鼻くそピーン!とやられないためにも、絶対に覚えておかなければならないことです。
金融相場では、悪いニュースを歓迎する
金融相場と業績相場では、金融相場の方から先に来る。
景気が悪くなって最初に起こることは、中央銀行による金融緩和。アメリカの中央銀行はFRBだけど、(コロナショックで)政策金利を0〜0.25%にしている。
量的緩和政策、つまり市中から債権を買い入れて現金を放出するオペをやってます。これらは典型的な流動性の供給であり、金融相場のスタート時点で起こることです。
金融相場が続く期間が7だとすると、業績相場は3。つまり金融相場の方が長く続きます。金融相場になったら5〜10年ぐらいは強気でいける(※失業率が急激に戻るような局面など、例外もあり)。
金融相場の特徴として、ニュースの中身を見ると悪いニュースの方が多い。企業業績が悪いとか、失業率が高くなったとか、企業倒産が増えているとか。
それに対して株式市場がなぜ高いのかというと、そういう悪いニュースが出たときに中央銀行は金融緩和をする必要にかられる。
初心者はこんなにニュースが悪いのになぜマーケットが上がっているんだ?なんかおかしいのではないか?と感じたら、それは経験不足。
金融相場では、悪いニュースを歓迎する。これが金融相場の本質である。
業績相場は、金融相場より崩れやすく難易度が高い
金融相場が長く続いた後にやってくるのが業績相場。
金融緩和が実体経済に効いてきて、ようやく業績が上向きになる。そして、業績を手がかりに相場に対する取り組み方が変わってくる。業績相場では良いニュースが多いけど、中央銀行は金利を引上げはじめる。
金利上昇は株式にとって悪材料ですが、それを補えるほど企業業績の伸びが良ければ、株はまだ買いだと判断される。これが業績相場ということ。
ただし、業績相場は金融相場より崩れやすく、相場をはる難易度が高い。
まとめ
金融相場の最初の時期は、一番簡単な相場。つまり株式投資では勝ちやすい局面だということ。業績相場のときは長期金利にかなり気を遣うので気を付ける。
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