こんにちは。酒とロック(@saketorocks)です。
いきなりですが、米国株の発行済株式数の調べ方を紹介します。
発行済株式数を米国版Yahoo!financeで調べる方法
もっとも簡単な方法が、これ。米国版Yahoo! financeで調べる方法。日本版じゃダメです。米国版です。
米国版yahoo! financeにアクセスしたら、お目当ての銘柄のティッカーシンボル、または企業名を入力します。
今回はズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(ZM)の例でやってみます。
銘柄の詳細ページが表示されたらStatisticsをクリック。そこに表示される「Shares Outstandings」が、お目当ての「発行済株式数」です。
でも、ちょっとだけ注意が必要です。
銘柄の公募増資や自社株買いなどがあり、タイミングによっては正確な数値ではない場合があります。決算発表後のEPSの良し悪しを判断する際、ここが間違えると全然違ってきちゃいますよね。
なので僕は、できれば本当にこの数値が正しいか、重要なシーンや気分が乗っているときは次の手順で確認するようにしています。
正しい発行済株式数を、最も素早く確認する方法
タイトルが少し大げさかもしれませんね。でも、僕はこんな手順で一次ソースから発行済株式数を調べることができています。
この作業の目的は、最新の「10-K」ファイルから発行済株式数を調べること。つまり一次ソースから発行済株式数を調べれば、確実に正確な数字を知ることができるというわけです。
10-Kは、第4四半期(年に一度)にSECへ提出される年次報告書(有価証券報告書)という理解で良いかと思います。
では、最速かつ正確な発行済株式数の調べ方、いってみましょう!
ググる→IR→決算報告書→Shares Outstandings
ググって、IRページから、SECに提出される報告書を見つけ、発行済株式数を把握。基本的には、この4手順だけ。
もちろんSECファイルを検索できるEDGERから調べる方法もあります。好みの問題です。
ティッカーシンボルとIRの掛け合わせワードをググります。ズームビデオの場合は、「zm ir」とググる。
企業のIRページが出てきました。SEC Filingsという項目に注目します。
ちなみに企業のIRページによっては、すぐに「SEC Filings」の項目が見つからない場合があるかも。でも、どこかに存在しています。よく探してみましょう。「Annual Reporting」とかも、それに該当します。
するとSECに提出されるファイルが表示されました。
ちょうど調べたタイミングが、第4四半期の決算後だったので、10-Kファイルがすぐに見つかりました。10-Kではなくても、発行済株式数は書いてありますが、ま、とりあえず10-Kファイルを確認。
SECファイルのフォーム名(S-1とかS-8など)については、また別の機会で記事にしたいと思います。取り急ぎ知りたい場合はwikiってください。
するとファイリングフォーマットを選択させる項目がでてきます。Chromeだと日本語翻訳できるので「View HTML」を選択するのがいいでしょう。なのでこれをクリック。
すると、10-Kファイルが表示されます。英語びっちり、慣れるまで大変と思うかもしれませんが、フォームが決まっていますし、慣れればなんてことありません。習うより慣れろ、です。
10-Kにせよ、8-Kにせよ、発行済株式数はだいたい最初の方に表示されています。探すのが面倒なので、ブラウザ検索で「stock outstanding」もしくは「outstanding」だけで検索すれば、すぐに見つかるはずです。
米国株の場合、発行済株式数はClass A、B、C…など種類が分かれるときがあります。これは議決権のあるなしの違いだったりするわけですが(詳細は割愛します)、ま、普通はClass Aの発行済株式数をみておけばいいと思います。
米国版Yahoo!financeには、発行済株式数は234.24Mとありました。一次ソースである10-Kファイルには、234,240,582とあります。これで、Yahoo!financeの数字は正しいことがわかりました。
まとめ
- 発行済株式数は米国版Yahoo!financeで確認できる
- Yahoo!financeでも数値が違う場合あり
- 一次ソースから発行済株式数を調べることも重要
- 手順は「ググる→IR→決算報告書→Shares Outstandings」
これで、時価総額やEPSの計算を自力でできるようになれます。
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