バリュー投資が一番安全じゃない?
放置してればそのうち上がるんでしょ?
株価が下がりにくいからいいよねぇ〜!
株式投資をはじめた頃、僕もそう考えていたひとりでした。
投資の神様、ウォーレンバフェットに代表されるように、バリュー株投資こそ、投資の神髄であると思っていたからです。
バリュー株投資についての書籍もたくさん売れていますし、投資初心者なら、以下の書籍は手に取って参考にするのはいいと思っています。
バフェットの師匠、グレアムの名著も、僕は必読だと思っています。
ところが、バリュー投資こそ難易度が高い!と、じっちゃまは警鐘を鳴らしています。
投資初心者にとって、バリュー投資は危険だというのです。
バリュー投資の実態について、どう考えているのか。2020/9/5のライブは、とても参考になる神回です。初めての方はよく耳をかっぽじって見ておくべきでしょう。
動画がいつか消される前に、大事な言葉だけを抽出して記録しておきます。
バリュー投資とは
バリュー投資とは、ある銘柄がその内在価値に対して、割安に放置されている瞬間を見計らって投資する方法をバリュー投資といいます。
もう1回言うよ。言葉の定義が、非常に重要だからね。
バリュー投資とは、ある銘柄が真の価値(内在価値)に対して、割安に取引されている瞬間を見計らって投資する手法です。
割安放置されている瞬間に買うってのがポイント
バリュー投資が非常に危ない理由とは
バリュー投資はマーケットタイミングじゃない。だからいつ買ってもいいんや!という形で、出動するタイミングにシビアじゃない人が非常に多い。
自称バリュー投資家の人たちっていうほとんどが、出動のタイミングに対してものすごくチャランポランというか全然分かってない。
バリュー投資は、漫然と買いに行ったらスパーンとやられるよ!
ある銘柄が割安な時に買いにいくということは、その相場の地合いは悪いわけ。その銘柄は、だだ下がりしてるわけですよ。
そういう時にふらっと仕込んだときに、まだ売りが完了してなかったら、ズルズルズルズルと、どんだけでもやられるわけでしょ?
だからそのバリュー投資というのは非常に危ない。
バリュー投資のメリットとは?
そういうふうに最初から言うとすごく脅すみたいでさ〜。バリュー投資ってやばいのかなっていうふうにみんなを脅しちゃうといけないんで、バリュー投資のメリットも言っとくね。
- 比較的安定した投資成果を得ることができる
- バブル相場のド天井をつかむリスクは少ない
- 相場環境が悪い時に投資家を守ってくれる
それらがバリュー投資のメリットだと僕は思う。
バリュー投資のデメリットとは?
バリュー投資のデメリットをまとめるとこうなる。
- 財務諸表を縦横に読みこなせる力が必要。難易度が高い
- たまたま割安なのか万年割安放置のダメ企業なのかを見分けるのが非常に難しい。プロでも難しい。
- 短期間で結果が出にくい。長期でないと投資成果がわからない。
投資初心者が「僕はまだ投資経験が短いし、グロースは危ないからバリューから始めよう」とかさ間違ってるよね。初心者だったらグロースの方が成功しやすいと思います。バリューは成功しにくい。
財務諸表をしっかり読める力がないと成功しない。自分で会社経営したことがあるとかさ、あるいはその営業部長とかさ財務部長とかさ、そういう重要なポジションで会社を見てきたとかさ、そういう経験豊富な人じゃないとバリュー投資ってのは結構きつい。
バリュー投資は、あの若者がやる投資じゃないと思う。20代の小僧にバリュー投資はできないと思うよ。はっきり言って。
バリュー銘柄の見極め方
ウォーレン・バフェットなんかがよく言ってるワイドモートというコンセプトですね。それも知っておく必要があると思う。
モートとはお堀ですよ。皇居のお堀。それがワイドなんで、つまり防御力がある企業に投資しなきゃいけない。
投資対象になりえる銘柄の特徴はこんな感じ。
- 事業規模がバカでかい
- 市場占有率が圧倒的に高い
- 構造的に競争優位にある、勝てる理由を持っている
- 太刀打ちできない無形資産を持っている
無形資産とは、ブランドのこと。たとえばウォーレン・バレットはブランド大好き。コカコーラというのひとつのブランドだよね。それなんかもワイドモートのひとつの理由だと思います。
ネットワーク効果やユーザーにとって乗り換えコストが非常に高いこと、それらの項目がワイドモードつまり防御力の高い投資対象というものをその作り出してると思うんだよね。
バリュー株投資のまとめ
バリューとしては非常に難しい。経験豊富じゃないとできない。
とりわけバリュー投資で難しいのは、今だけが瞬間的に悪いのか?それとも何か構造的に過剰設備とかそういう構造不況業種的な問題を、その銘柄とかセクターが抱えてるかどうかという見極めが非常に難しい。
財務諸表を読み解く力を養える名著
もしバリュー株投資するならば、財務諸表を読み解く力を養うべき。その意味で、最もわかりやすく、勉強になった書籍はバフェットのこれ。
財務諸表の各項目ごとひとつひとつ数字の読み方を解説している書籍は結構あるけど、株式投資に結びつけて解説してくれる書籍は希有な存在。その点、この本はかなり役立つと思います。
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