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金(ゴールド GOLD)への投資方法まとめ

ゴールドの売買について、まとめておきます。記事上部にゴールドに関するコメント、記事の下部にはゴールド投資方法をまとめました。

  1. ゴールドに関するじっちゃま金言2022
    1. 2022/02/18:リスクオフの日に逆行高しやすいのがゴールド
    2. 2022/02/13:基本的には建設的にみている
    3. 2022/01/09:貴金属は「インフレ率>金利」の関係にある時に投資妙味がある?
    4. 2022/01/03:楽観視できない
  2. ゴールドに関するじっちゃま金言2021
    1. 2021/12/05:注意して見る必要がある
    2. 2021/11/27:日々のニュースで投資スタンスをコロコロ変えるな
    3. 2021/10/16:面白いかも
    4. 2021/09/26:買いチャンスは近い将来起こるかもしれない
    5. 2021/09/05:テーパーが終わり利上げになるなら厳しい
    6. 2021/06/29:今後しばらくは良くなりようがない
    7. 2021/06/18:今、ゴールドを持っているということは中央銀行に逆らう行為
  3. ゴールドに関するじっちゃま金言2020
    1. 2020/10/02:リスクオフになったら売られる
    2. 2020/09/20:基本的には強気
    3. 2020/09/05:金利が上がるならゴールドも下がる
    4. 2020/08/20:カップウィズハンドルを形成しつつある
    5. 2020/08/11:あたふたしなくてもいい
    6. 2020/07/31:コロナで閉山なんてクソどうでも良い
    7. 2020/06/28:高値を更新するかも
    8. 2020/06/01:ETFは、GLD。これがベスト
    9. 2020/05/01:強気だけど限度がある
    10. 2020/03/25:セオリーどおりにいかない場合もあることに気を付けて
    11. 2020/03/17:いずれ戻ってくる
    12. 2020/03/06:金利が下がっているのにゴールドもなぜ下がったか?
  4. ゴールドの生産と需給
    1. 足元の需要
    2. ゴールドを買っている国と機関の割合
  5. ゴールドのパフォーマンスが良くなるとき
    1. 低金利・世界景気が悪いとき
    2. 世界にリスクがあるとき
  6. ゴールドが高値になる局面とは
    1. 金利上昇は×なのに、インフレヘッジになるのはなぜ?
  7. ゴールドへの投資方法
    1. ETFでゴールドを買う
    2. 産金会社(ゴールドを生産している会社)の個別株を買う
    3. 金鉱株のリスクについて
    4. ゴールドそのものと産金会社に投資する違い
    5. オペレーティングレバレッジについて
    6. 代表的な産金会社のAISCデータ(2020/07/02)
    7. 金鉱株のバリエーションを確認する

ゴールドに関するじっちゃま金言2022

2022/02/18:リスクオフの日に逆行高しやすいのがゴールド

最近はBTCの動きも株式とずいぶん連動するようになりましたね。端的に言ってBTCが安い日は「リスクオフ」です。

リスクオフの日はどんなに無理してグロース株とかをトレードしようとしても上手くいきません。休むこと。ここ二日ほどはWTIですら他の原資産同様、リスクオフの日には売られています。

じっちゃま
じっちゃま

リスクオフの日に逆行高しやすいのがゴールドです。この習性を覚えておくがいい。

2022/02/13:基本的には建設的にみている

じっちゃま
じっちゃま

BTCが低迷しているときは見直されると思う。基本的にはインフレに強いコモディティなので、建設的に見ている。

2022/01/09:貴金属は「インフレ率>金利」の関係にある時に投資妙味がある?

じっちゃま
じっちゃま

基本的には良いと思う。今は相場になっていないが、ある時点で見直し買いがはいると思う。でも、今はバリュー。WFCやXOMとかブレイクアウトしている。

2022/01/03:楽観視できない

高インフレ利上げ局面では、金価格はどう推移する?

じっちゃま
じっちゃま

ゴールドには利子がない。利上げはネガティブと捉えるべきという意見がある。あまり楽観視できないと思います。

ゴールドに関するじっちゃま金言2021

2021/12/05:注意して見る必要がある

金鉱株は買い場?

  • 買い場かもしれません。注意して見る必要がある。

2021/11/27:日々のニュースで投資スタンスをコロコロ変えるな

昨日の長期金利低下、実質金利低下により、金に対して良い兆候かと考えたがどう?

  • 昨日一日だけだから、トレンドではないです。
  • 来週になったら、南ア変異株問題なかったとなれば、金は売られたりする。
  • 毎日毎日ニュースが入ってきて、意見をコロコロ変えたりするけど、それがだましである可能性もある。
  • 南ア変異株なんて、8割ぐらいの確立で欺しだと思う。現行ワクチンで十分対応できるると思うよ。
  • そういうことを考えた上で投資スタンスを考えてください。

2021/10/16:面白いかも

将来的に、金に仮想通貨で代替できない固有の役割は残されているでしょうか?

  • ゴールドは面白いかもしれない。
  • ずっと鳴かず飛ばずだったけど、少し反応し始めているよね。
  • インフレ局面ではアウトパフォームしやすいアセットなのでそういう意味では面白いかも。
  • でも、今ならゴールドよりエネルギー関連のほうがはるかにエキサイティングだと思う。

2021/09/26:買いチャンスは近い将来起こるかもしれない

テーパーの開始で今後更にゴールド(金)はシバかれる?

  • ちょっと面白い状況に来ている。
  • もし仮想通貨のマーケットにベアマーケットが来るのであれば、ゴールドが見直されることがある。
  • テーパーが完了するのは22年5月か6月。その後、しばらく様子を見て利上げすると言っているので、来年の9月とか11月のタイミングになる。
  • ゴールドの場合は利子が付かないので、利上げ局面では不利だけど、ゴールドが不利だという状況が実際に問題化するのは来年の9月11月だから。仮想通貨が陥没している。
  • 今週発表されるステーブルコインに関するワーキングペーパーなど、仮想通貨がもっと下がるリスクがある。ゴールドが見直されるかもしれない。あまり自信はないけど。
  • 買いチャンスは近い将来に起こるかもしれない。

2021/09/05:テーパーが終わり利上げになるなら厳しい

金利、ドル、ゴールドの関係について教えて

  • 一般的には金融引き締めすると、通貨は強含む。もし、FRBが引き締めれば、ドル高。普通に考えれば、ね。
  • ゴールドには配当とか利子が付かないので、実質ゼロ金利の状況ではゴールドに対する競争は激しくない。ゴールドにとっては良い環境。
  • 上がっていないのは非常に落胆すべき結果だと思う。
  • 今後、もしテーパーが終わって利上げになるなら、金利が付く方にお金を置いた方が有利になるに決まっている。ゴールドに対する競争は激しくなると考えるのが普通の考え方だと思う。

2021/06/29:今後しばらくは良くなりようがない

  • ダラダラ下げている。良くない。この前のFOMCの後で、下げ足を速めている。
  • 目先は失業率の改善ではなく、インフレ退治にフォーカスを移すというメッセージを出している。
  • 金融引き締めをして、金鉱株にとってはマイナスということで売られている。
  • 今後しばらくは、8月にジャクソンホールミーティングもあるし、ニュースフローとしては良くなりようがないということで、他に投資家の資金が離散しているんだと思います。

2021/06/18:今、ゴールドを持っているということは中央銀行に逆らう行為

  • FRBが方向転換をして、これまでは何が何でも金融緩和というスタンスだったんだけれども、それを改めた。
  • これからはある時点で引き締め始めますよ。「そのうち、ポーンといくからね、気を付けた方がいいよ。よそ見しないでね」というメッセージが今回のFOMCでパウエル議長から引導を渡された。
  • この引き締めサイクルというのは、まだ材料出尽くしではない。終わっていない。これは首のあたりを洗って待っておけという指令。スパーンとやられるのはこれからなんです。
  • ゴールドという原資産が一番輝く瞬間というのは、ヒッチャカメッチャカなインフレ。手に負えないインフレ。それが起きたときにゴールドがバーンとアウトパフォームする。
  • しかし、先日FOMCでパウエル議長が、「労働者?ん〜もうどうでもいい!それよりインフレだな!目先はインフレ退治。これいきますから、よろしく!」ってことをパウエル議長が言った。
  • その後、マーケットどうなった?債券どうなってる?今、長期債の利回りはものすごく下がっていますよね。
  • ということは、債券市場参加者が観ているのは、パウエル議長からのご神託が出た。彼が断固としてインフレ退治するのであれば、インフレは退治されるに違いない…という風に市場参加者は判断している。あるいは、「パウエル議長が引き締めやるのかよ。そうすると景気の息の根が殺される…。そうすると景気がこれから悪くなるかもしれない」という形で債券が買われているのかもしれない。
  • いずれにせよ、これらのシナリオは手に負えないインフレとは全く逆でしょう?だから、FOMCの直後からゴールドがアンダーパフォームしている。
  • なので今、ゴールドを買うということは、”Don’t fight the fed”という格言がウォール街にあります。中央銀行に逆らっても仕方ない。
  • 今、ゴールドを持っているということは、中央銀行に逆らうという行為にほかならない。それは戒めるべきだと思います。

ゴールドに関するじっちゃま金言2020

2020/10/02:リスクオフになったら売られる

大統領選前のリスクオフ局面で金相場、金鉱株はどう?

  • FRBがまた出動しなければならないとかになったら、ゴールドが買われる展開が来るかも。
  • でも、直近のリアクションとしては、トランプ大統領コロナになってダメだ~となって、リスクオフのリアクションが出るかもしれないので、そうなったら売られるかも。

2020/09/20:基本的には強気

金について、今後の見通し

  • 基本的には楽観視している。低金利が続いているから。
  • でも、コロナワクチンの承認があれば、短期的にはぶれるかもしれない。でも、長期的には強気でみている。

2020/09/05:金利が上がるならゴールドも下がる

レイバーデイ後に株価が下がったとき、そのお金がゴールドに向くというシナリオはある?

  • それも長期金利次第だと思う。
  • 先週の木曜日、金曜日の辛い相場を振り替えると、金利不安がバックグランドにあると思う。
  • もし、金利が原因で株が下がっているなら、ゴールドも下がると思う。

2020/08/20:カップウィズハンドルを形成しつつある

GLDはカップウィズハンドルを形成しつつある途中の局面という判断でOK?

その判断で良いです。

GDX,GDXJ,GOLDの中でどれが一番オススメ?

  • GDXJのほうが面白いと思う。小型金鉱株ね。

2020/08/11:あたふたしなくてもいい

金が下げて2000ドルを切りました、下値抵抗線を確認する動きと見て良い?

  • はい、そのとおりだと思います。
  • まだ、あたふたしなくても結構です。

2020/07/31:コロナで閉山なんてクソどうでも良い

昨日のAAUKF、NEMの決算でコロナ閉鎖により鉄鉱石、金の生産がそれぞれ11%、21%減少したことがわかります、金鉱株のショートが増えているけど大丈夫?

  • ぜんぜん心配する必要はないと思う。
  • 鉄鉱石は別よ!鉄鉱石は中国のマンション建設とかに敏感です。
  • ゴールドに関しては、コロナで閉山とかクソどうでも良いと思う。

金価格についてどこを見たら機関投資家が買いに入ったと判断できるか?

  • それはデイリーベースではわからない。

2020/06/28:高値を更新するかも

金は高値更新する?

  • はい、その可能性はありますよね。
  • 1800ドル台の高値を更新したら、相当話題になると思う。

2020/06/01:ETFは、GLD。これがベスト

金ETFや金鉱株でオススメ銘柄等ありましたらお教え下さい。

  • 一番代表的なETFは、GLD。これがベストだと思う。
  • 金鉱株はいろいろあるが、一般論で言うと、北米金鉱株はバリック(GOLD)、ニューモント(NEM)、アグニコイーグル(AEM)あたりは割高に取引されています。
  • だから、南アの金鉱株ほうが割安だと思う。具体的には、アングロゴールドアシャンティ(AU)、ゴールドフィールズ(GFI)、ハーモニー(HMY)あたり。

2020/05/01:強気だけど限度がある

リーマンのとき、金融緩和後、金と金鉱株が暴騰したけど、どう?

  • 基本的には強気で考えている。
  • FRBの金利は実質0%。今、彼らがやっているのは、社債やローンを買う。地方政府が降り出す借用証書や手形を持ち込んできなさいといった形で、資金繰りに困っている人たちにキャッシュを放出する政策が主流になっている。
  • 利下げという材料はゴールドにとって強気だけど、政策金利が0%なんで、その面に関して今後グッドニュースはゴールドには出ない。強気には考えているけど限度がある。

2020/03/25:セオリーどおりにいかない場合もあることに気を付けて

ゴールドいかがでしょうか?

  • 基本的には強気です。いいと思う。FPBが思いっきり金融緩和しているから。ゴールドにとってプラスだよね。
  • しかも政策金利は0-0.25%とゼロ金利になっている。ゴールドは配当や利子が付かない。普通の環境では銀行預金より不利といわれているが、ゴールドのもつディスアドバンテージが一切なくなった。その意味ではゴールドはいい。
  • 実際、リーマンショックの後も、一番最初に逆行高しはじめたのはゴールのセクター。その意味ではゴールドに注目している。
  • しかし、今の状況は投信の解約、ヘッジファンドの解約などが相次ぐと予想されている。
  • そうした状況の中で、ファンドマネージャーはキャッシュポジションを高めて解約に備える。これまでやられてきた銘柄やセクターだけではなく、利が乗っているセクターや投資対象、たとえば米国債はこういう展開だったのでキャピタルゲインがたんまりあるわけだけど、そういうものほど解約に備えた売りになる。
  • ようするにキャッシュポジションを高めようとする動きによって売られる局面がある。ゴールドもそのキャッシュポジションを高める売りにひっかかり、このところちょっと売られていた。
  • セオリーどおりでいえば、ゴールドは当然買われなければいけないけど、セオリー通りにいかない場合もあるということに気を付けてください。

2020/03/17:いずれ戻ってくる

  • ゴールドを巡るファンダメンタルズは良い。金利が下がっているから。でも、先週あたりからの相場付きがちょっと変わってきている。
  • たとえば長期債ですら売られた。それが緊急利下げに踏み切った理由になったわけです。
  • 何が起きているかというと、あまりにもあちこちでやられているので、ファンドが解約に備えるために利が乗っている部分が限られている。
  • 長期債やゴールドは利が乗っていた数少ない投資先だった。
  • だからそういうものからも売ってキャッシュを作らなければならない。そういう流れだったと思う。
  • 良いものでも強制的に売られるという状況は続かないと思う。
  • 金利が低い環境ではゴールドがいい…という普通の投資ロジックに基づいた資産価格の動きに、いずれ戻ってくると思う。

2020/03/06:金利が下がっているのにゴールドもなぜ下がったか?

(FRBの緊急利下げの発表を受けて)ゴールドが下がっているのはなぜ?

  • たぶんマージンコール(追証)が出ているから
  • 今みたいにいろんな原資産が点でバラバラ、しかも大きく相場が動いているとき、たとえば株でやられたのでマージンコールに応じるため、他のアセットで売れるものから売っているということだと思う。
  • 通常であれば利下げの時にはゴールドは買われなければいけないが、理屈に反して売られているのはそういう事情だと思う。
  • 同様のことは先週後半の米国財務省証券、つまり米国債のマーケットにも言える。なぜ米国債があれほど売られたか。利回りが上昇したか。そのひとつの理由は米国債だけが利が乗っているアセットクラスだったからだと思う。

ゴールドの生産と需給

地上に存在するすべてのゴールドは約20万トンある。

うち47%はジュエリーで9.3万トン。金の延べ棒やコインは4万トンで全体の20%。中央銀行の金庫にあるゴールドは3.4万トン、全体の17%。ETFは頻繁にトレードされるが3,800トン、全体の1%しかない。その他、行き先不明のゴールドが2万8千トンぐらいある。全体の14%。

金鉱会社がゴールドを生産することにより新しい供給がもたらされる。年間、1.8%成長ぐらいです。

足元の需要

中国やインドからの買いが年間1,500トン、36%。ETFが400トンで大きなバイヤー、延べ棒やコインに対する需要は180トン、中央銀行が650トン。

中央銀行の場合は、外貨準備をどういう通貨で保有するかという選択になる。これまではドルを外貨準備で保有するのが多くの国の選択だった。

最近、米中の関係が悪い。中国はドル以外で通貨分散を進めている。ドルを売って、ゴールドに乗り換える動きをしている。ここ数年、ゴールド買いの動きを急いで進めている。

1988-2002年ぐらいまで、中央銀行はずっとゴールドを売っていた。準備資産としてのゴールドは良くないという考え方があった。

それが手のひらを返したように変わり、2005年ぐらいから猛烈なバイヤーになっている。近年、ゴールドの需給がしまっているひとつの理由は中央銀行による買いがあると思う。

ゴールドを買っている国と機関の割合

買いの本尊は、中国、インド、中東などの国々。需要に占める内訳は、中国は27%、インド23%、中東10%です。

機関投資家のゴールドに対する投資の考え方にも、変化が生じている。

機関投資家は普通の株式や債券だけではなく、ヘッジファンド、プレイベートエクイティファンドなど、リスク修正後のリターンを向上させるような非伝統的資産へのポートフォリオ分散をすすめている。

なぜならゴールドには、マーケット急落時にポートフォリオ全体のリスク修正後リターンを改善する効果があるから。

ゴールドの長期パフォーマンスは株式投資に遜色ないです。過去50年間の年間平均リターンは10%。株式に匹敵しています。

ゴールドのパフォーマンスが良くなるとき

ゴールドのパフォーマンスが良くなるのはどんな時なのか?

低金利・世界景気が悪いとき

ゴールドは低金利の時に他の資産をアウトパフォームする。

世界景気が悪くなるとき、利下げをする国が増えてくる。それはゴールドにとってプラス。

世界にリスクがあるとき

一例として、中国で中小企業が次々に倒産するようなリスク局面ではゴールドがアウトパフォームします。

ゴールドが高値になる局面とは

(2020年は)FRBが政策金利を0-0.25%に設定しているから。そして、新型コロナで景気が悪いから。

ゴールドには利子・配当がない。すると市中金利が高いときには、利子や配当がない分人気が出ない。

でも今はゼロ金利だから、ゴールドに投資することにより利子を失う心配が要らないから相対的な魅力が上がっている。

金利上昇は×なのに、インフレヘッジになるのはなぜ?

「ゴールドは今後インフレヘッジ資産として、今後買われていくかもしれない」「金利上昇はゴールドにアゲンスト」矛盾してない?

  • ゴールドに対する弱気意見は、ゴールドは株みたいに配当がつかない。だから他の銘柄にインカムゲイン(配当)がある場合は、ゴールドだけ利子が付かないので機会損失になる。それはそのとおり。
  • でも、実際にインフレが起こり始めれば、実物資産としての魅力というのはある。たとえば、値上がりしている穀物・銅・材木などと同じで、ゴールドも実物資産だからインフレヘッジになりうるというロジック。

ゴールドへの投資方法

ゴールドへの投資方法は、ETF、個別株、現物になると思いますが、オススメはETFになります。

ETFでゴールドを買う

一番簡単なのはETFを買う。このやり方がお手軽。金価格そのものに投資したい場合はこれが良い。

SPDRゴールドシェア(ティッカーシンボル:GLD)というEFTがあり、NY市場に上場されておりアメリカ株を買うやり方で買える。これが簡単。

そのほか、金鉱株のETFを買うやり方もある。代表的な金鉱株ETFには、ヴァンエックベクトル金鉱株ETF(ティッカーシンボル:GDX)。ヴァンエックというのは運用会社の名称。規模としては中堅ですが老舗の運用会社。産金会社のなかでも大型株を組み入れている。

つぎに小規模な産金会社を組み入れているETFもある。ヴァンエックベクトル中小型金鉱株ETF(ティッカーシンボル:GDXJ)。中小型株になるので少し値動きが荒っぽい。

産金会社(ゴールドを生産している会社)の個別株を買う

個別に産金会社の株を買うやり方もある。

代表的な銘柄ではアメリカ最大の産金会社でニューモント(ティッカーシンボル:NEM)、比較的生産コストが高くて業績変化率が大きい(オペレーティングレバレッジが大きい)のは南アフリカの企業でアメリカに上場されているアングロゴールドアシャンティー(ティッカーシンボル:AU)もある。

金鉱株のリスクについて

オペレーションリスク(操業リスク)、環境問題リスク、財務リスク、政治リスク、確認埋蔵量見積が間違えるリスク、政変リスクがある。それを踏まえた上で投資する必要がある。

ゴールドそのものと産金会社に投資する違い

金価格が上昇している局面では、往々にして金価格の上昇率よりも金鉱株の株価上昇のほうが早い。その理由は、オペレーティングレバレッジと呼ばれる現象があるから(生産コストが高くて業績変化率が大きいから)。

逆に金価格がするすると下落する場合、金価格の下落よりも金鉱株の価格下落がひどい。金価格が下がっているときには、金鉱株を買ったまま放置してはいけない。

オペレーティングレバレッジについて

産金会社が地中から1オンスの金を掘り出すとき、ブルドーザーのお金やワーカーの賃金コストが発生する。産金にまつわるすべてのコストをAISC(All-In Sustaining Costs)という。

AISCが高い企業ほど、なかなか利益が出ない。このことを会計用語では損益分岐点が高いという。つまり、高コスト体質だということ。

逆に言えば、高コスト体質な企業は、それ以上に金価格が上昇した場合、利益が面白いようにするする伸びる。つまり、利益の伸び率でいえば、高コスト体質企業のほうが利益が鋭角的に伸びやすい。要するにボロ株のほうが面白い。これがオペレーティングレバレッジと呼ばれる現象。

代表的な産金会社のAISCデータ(2020/07/02)

一番高コスト体質なボロ会社が南アフリカのハーモニー(ティッカーシンボル:HMY)。AISC(採掘コスト)は1,207ドル。今、金価格は1,800ドル(2020年7月時点)なので、採掘1,207ドルということは利益が出ているということ。

次に採掘コストが高い企業は、南アフリカのゴールドフィールズ(ティッカーシンボル:GFI)。採掘コストは、1,098ドル。

3番目以降の採掘コストが高い企業順は、南アフリカの企業でアングロゴールドアシャンティー(ティッカーシンボル:AU)で、採掘コストは992ドル。カナダのキンロスゴールド(ティッカーシンボル:KGC)。採掘コストは983ドル。アメリカのニューモント(ティッカーシンボル:NEM)、産金コストは966ドル。カナダのアグニコイーグル(ティッカーシンボル:AEM)、産金コスト938ドル。カナダのバリックゴールド(ティッカーシンボル:GOLD)、産金コスト894ドル。

金鉱株のバリエーションを確認する

これらの銘柄の株価、時価総額、それぞれの企業が持っていると思われる地下に眠っているゴールド、それのことをリザーブというが、リザーブの量で割り算して、バリエーションを確認する方法がある。

時価総額÷確認埋蔵量(リザーブ)を計算すると、眠っているゴールド1オンスに対して、株式市場の投資家は何ドルを株価に払っているかということが出てくる。

一番低い銘柄は、ハーモニー(HMY)。60.80ドル。ゴールド価格は今1,800ドルと言ったが、1,800ドルをそのまま買うやり方があるけど(これは良い買い方)、今、ハーモニー株を買ったら、わずか60ドル払うだけで1,800ドルしているゴールドを支配することができる。

つまり、地上にある金の延べ棒を買おうと思ったら、1,800ドル払わなければならない。けれど、ハーモニーの株を買うことにより、地下に眠っているまだ生産されていないゴールドを支配するならば、60ドルで買えるという話をしています。オプションみたいなものだよね。

なぜ、同じゴールドなのにそんなに価格差があるかというと、1,207ドルもかけて1オンスのゴールドを掘り出さなければならないという高コスト体質に対して投資家が嫌気しているから。だから地下に眠っているゴールドは二束三文で売買されいているという理解になる。

そのほかの企業の「時価総額÷確認埋蔵量(リザーブ)」の数値をいうと、ゴールドフィールズ(GFI)171.5ドル、キンロスゴールド(KGC)274.2ドル、アングロゴールドアシャンティー(AU)275.5ドル、ヤマナゴールドAUY416.1ドル、ニューモント(NEM)495.5ドル、バリックゴールド(GOLD)671.7ドル、一番高い評価を受けているのがアグニコイーグル(AEM)697.3ドル。

一番割安な株はハーモニー(HMY)60.80ドル。一番割高なのがアグニコイーグル(AEM)697.3ドル。だから10倍以上の差があるということ。

トレードのポイントとしては、金価格がどんどん上昇するという強気であれば、ハーモニーを買って下さい。もし、これからあがったり下がったりして、紆余曲折あるだろう、ちょっと心配だということであれば、アグニコイーグル(AEM)を買った方が良い。そういう風にこれらのデータを使うべき。

 

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