テスラ?アップル?マイクロソフト?どれが儲かるの?
株式投資を始めたばかりの投資初心者なら、まず最初に、銘柄選択のことで頭がいっぱいじゃありませんか?
僕も、そうでした。
何も知らないのに株を買っていた過去の自分を一発ぶっ飛ばしてやりたいけれど、初心者の頃は怪我をしないとピンとこないものですよね。
じゃあ、どうすればいいか?
一般的には、iDeCoで「全米株式」か「全世界株式」などの指数を積み立てスタートし、相場感を養うのが良いそうですが、それではいつまで経っても個別銘柄なんか買えないわけで。
だったら、少額だけつぎ込んで、突っ走りながら相場を覚えればいい。かすり傷程度で済むようなやり方なら、悪いことじゃないと僕は思います。
でもさすがにコレを知らないで株式投資をするのは、ブレーキを知らずに高速道路で運転するような行為。
絶対い知っておかなければならない重要なこと。それが、金利のお話なのです。
悪いことはいいません。これは基本のキだから、絶対に覚えておこう!
以下にまとめた内容は、先述した師匠じっちゃまがyoutubeチャンネルで話したことを、なるべくかみ砕いて整理したものです。本物の動画と合わせて、金利に対する理解度が深まればいいなと思います。
じっちゃまたちの…としたのは、元日経新聞の後藤さんの「株価と金利」についての動画があまりにも素晴らしいから。こんな動画が無料で観られるなんて感謝しかありません。
耳の穴かっぽじって、頭にたたき込みたいです。
株価と金利の関係は?
株式投資において一番大事なこと
株価は、市中金利と企業の業績で決定されます。その重要性は、金利が7、企業業績が3です。
つまり、金利が重要ってこと!
株式のバリュエーションは、次の数式で考えることができる。
利益を金利と成長率で割ったものが、理論上の株価。
分子に利益があって、分母に金利があるので、分母が小さくなればなるほどパイ(理論株価)が大きくなる。つまり、金利が低く、成長率が高いと株価にとって良い環境ということ。
あくまでもちゃんとした数式ではなく、概念として捉えることがポイント。
グロース株が割高でも買われる理由
たとえば、NASDAQにIPOされた銘柄をみると50%成長、100%成長しているような株がある。そういう銘柄が割高でも買われる理由というのは、分母が(金利-成長率)だから。
一般的にPER(株価収益率)が15倍以下なら株価が割安といわれていますが、グロース株は100倍、200倍なんてものはザラにある。それは、さっきの数式の「分母の成長率」がバカ高いから。割高でも株価が上がりやすいってことです。
金利が高いとき、株に投資するはリスキー
投資家が投資対象に対して要求するものが、金利。「投資したら、いくらもらえるの?」という期待をさします。
銀行にお金を預金してたくさん利子がつく(金利が高い)のであれば、何が悲しくて博打みたいな株式投資するの?そんなのする必要はないじゃん。そんなリスク取る必要ないだろ?
金利が高くなればなるほど、元本が保証されていない株に投資するリスクが大きくなるってこと
早い話、米国10年債利回りを確認しろ!
政策金利(Federal funds rate)というのは、中央銀行、アメリカで言うと FRB によって設定されます。
政策金利とインフレ率ってなんじゃい?
連邦公開市場委員会(FOMC)があるたびに、マーケット参加者があーでもないこーでもないと、なぜ議論するか?
FOMCとは、アメリカの金融政策を決定する会合のこと。政策金利をここで決定するので投資家はものすごく注目しています。
その心は、政策金利が、すべての賭けごとのショバ代、つまり参加料を決める重要なベンチマークになるから。
政策金利に加えて、市場参加者が考える未来のインフレ率が高いとされれば金利も高くなる。一方、未来のインフレ率が低くなると考えられると、金利も低くなります。
政策金利と期待インフレ率が合体すると、市中金利、特に、長期国債の利回りが決定する。そう考えればいいのです。
早い話、10年債の利回りを見てください!
米国10年債の利回りがグーッと下がっているようだったら、株にとってはポジティブプラスな環境。
逆に10年債の利回りが上がっていたら株にとってはヤベーェ!!っていうリスキーな環境なんです。
米国10年債利回りは毎日チェックしなきゃダメ!僕はtradingviewというサイトか、アプリを入れてチェックしています。investing.comも見やすいのでオススメ。
どのぐらいに金利が上がったらヤバイい?
前回の暴落は長期金利が3.2%だった。2018年10月くらいかな?その頃は長期金利が上がっていた。これは真綿で締められるみたいに、だんだんだんだん…寺銭(ショバ代)が高くなってきて、そのみんなが儲からなくなってくるそういう局面だった。
そして10年債の利回りが3.2%の時に、もうダメだ〜〜って急落があった。だから長期金利に注目しなきゃいけない。金利は低ければ低いほど良いんです。
不景気なのに株価が高い理由とは?
それは、投資家が要求する金利がすごく低いからです。だから株で簡単に勝てる環境なんです。八百長試合みたいにね!
もう一度みせるこの数式は、あくまでも考え方を示したもの。それぞれの関係要素を示したものとして捉えて!
長期金利は何%になったらヤバイ?
今の長期金利は1.6%ぐらい(2020年2月時点)。前回急落があったときのトリガーポイントとなった金利は3.2%だった。それに比べると、全然OKなわけでしょう?
しかし、それは金利がどのくらいその急速なペースで変化してるか。その変化率や傾きによっても変わってくる。
突拍子もなく金利がドカンと跳ねている時は、絶対的な金利水準が低くても株式市場はへなへなと来る(暴落する)。
だから、3.2%っていう水準を脳裏に焼き付けてほしくない。長期金利は、どのくらいのスピードで上昇するのかっていう傾きが重要だから。
景気が後退するとき必ず起こること
もうちょっと生活に密着した具体例を示すね。アメリカが過去に景気後退に陥った時、必ず起きている現象ってのがあるんだよ。たとえばガソリン代(の急騰)。
ガソリン代の上昇ペースが、物価の上昇ペースよりも急騰した場合(ガソリンは原油を精製して作るものだから、そういうケースは原油価格が高騰してる時に起こりやすい)、つまり原油価格が跳ねてる時というのは、ものすごくストレスがアメリカ経済にかかるの。
なぜか?アメリカの人たちは電車通勤でありません。マイカー通勤なんです。しかも通勤交通費、つまりガソリン代の補助は出ないw
そうすると、毎月の通勤コストが5,000円の場合もあるかもしれないけれど、もっと一般的なのは15,000円とか2万円とか、遠いところ通ってる人で大きなSUVとかに乗っている人だったら、3万円ぐらい毎月ガソリン代が通勤するだけでかかる。
ガソリン代が上がったら誰も助けてくれないわけ。自分で自由になる所得を自分で切り詰める以外にないわけでしょ?消費が切り詰められるから景気がブチーンと沈没する。そういう例が多かった。
株式投資をするのになぜインフレ率を気にする必要があるわけ?うざいなぁ…と感じるかもしれないが、インフレを気にするのはそういう理屈になる。
その例をさっきの数式に当てはめると…
自由なお金=給料÷(ガソリン代-給料成長率)
これはガソリン代が上がれば、自由なお金が減るということ。つまり景気が悪くなる。物価が上がっても同じ事いえますよね!
まとめ
このあたりのことは、じっちゃまやオニールの本には「当然のこと」「知っていて当たり前」のこととしてあまり書かれていません(記憶が違ってたらすみません)。
金利については、じっちゃまのこの記事が、めちゃくちゃわかりやすくてオススメ。
他にも、金利について学ぶなら、以下の動画をサッと目を通しておくのがおすすめ。その際、国債と話を絡めて解説しているものが理解がすすみます!
もっとちゃんと知りたいとか、書籍も読んでおきたい場合は以下がおすすめです。
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