- 2022/02/02:第4四半期決算 EPS、ガイダンスはミス、売上高はOK
- 2021/10/28:第3四半期決算 EPS、売上高、ガイダンスすべてOK
- 2021/10/03:メルクの経口薬とは無関係
- 2021/04/18:新型コロナが一巡するということはギリヤドにとってプラス
- 2021/03/20:経済再開で恩恵を被る銘柄のひとつ
- 2021/02/06:決算良かった。カンファレンスコールでも強気だった
- 2021/01/26:ギリヤドが上がり始めた理由は…
- 2021/01/14:業績、戻ってくると思う
- 2021/01/04:時間がかかると思う
- 2020/12/20:持ってて良い
- 2020/12/09:乗り換えたほうがいい…
- 2020/11/28:ワクチン承認後は、やっと病院に行けるようになり、売上が伸びる
- 2020/11/21:街に出られるようになればギリヤドの業績も回復してくる
- 2020/11/09:コロナでとばっちりを受けている
- 2020/11/09:短期なら売ればいい。長期なら持っておけば良い。
- 2020/10/08:売る理由はない
- 2020/10/02:ポジティブな影響あり?
- 2020/09/20:超えていくんじゃない?
- 2020/08/20:ギリヤドで一番重要なのは…
- 2020/08/11:次のポイントはスプレー式レムデシビル承認
- 2020/07/31:ガイダンスのミスは特殊事情
- 2020/07/29:レムデシビルをスプレー式にする臨床試験を始めている
- 2020/07/19:スプレー式が承認されたら株価爆騰する
- 2020/07/15:夏を通じてホールドしておきたい
- 2020/07/12:スプレー式治療薬は承認されると思う
- 2020/07/09:レムデシビルの増産は準備されているはず
- 2020/07/02:いいと思う
- 2020/06/28:ホールドOK
- 2020/06/25:ギリヤドは、ローリスク、ローリターン。ヴィアはハイリスク、ハイリターン
- 2020/06/15:ワクチンならバイオンテック、治療薬ならヴィアを狙いに行く
- 2020/06/10:ギリヤドは相場になるよ
- 2020/06/07:通年売上高が最大限で+10%ぐらい積み増しされるインパクト
- 2020/06/01:レムデシビルで確実に儲けるのは来年になる
- 2020/05/28:大統領は必ずトークアップするはず。だからワクチン株は上を見ている
- 2020/05/15:ホールドOK
- 2020/05/13:爆速ワクチン計画の概要と降りるべきタイミング
- 2020/05/09:ギリヤドはガンガンの買い!
- 2020/05/04:ワクチン全滅シナリオも想定すべき。使える弾はレムデシビルだけかも
- 2020/05/01:FDAから承認がでたらレムデシビルが標準薬になる
- 2020/04/29:今後尻上がりに業績が良くなっていく
- 2020/04/25:利確タイミングはまったくわからない
- 2020/04/15:リジェネロン、ギリヤド、モデルナといった銘柄を素直に買っておけばいい
- 2020/04/13:一番有望な株を買って、ゆっくり待ちます。それが王道。
- 2020/04/08:ど真ん中の銘柄
- 2020/04/06:これからはバイオのプラットフォームが重要になってくる
- 2020/03/28:ギリヤド、いい。
- 2020/03/23:新型肺炎の治療薬を持っている。買い
- 2020/03/20:リジェネロン>ギリヤドの順番。だいぶ遅れてモデルナ
2022/02/02:第4四半期決算 EPS、ガイダンスはミス、売上高はOK
Q4 FY21
EPS 予想$1.59 vs $0.69 ❌
売上高 予想$6.66B vs $7.2B ⭕️
YoY -2.0%
FY22 ガイダンス
EPS 予想$8.16 vs $6.2~$6.7 ❌
売上高 予想$26.69B vs $23.8B~24.05B ❌
2021/10/28:第3四半期決算 EPS、売上高、ガイダンスすべてOK
3QFY21
EPS 予想 $1.72vs $2.65⇒ ○ Surprise 54.1%
売上高 予想 $6.2B vs $7.4B ⇒ ○ Surprise 19.4%
売上高成長率前年同期比 +12.8%
ガイダンス
FY21
EPS 予想$7.23vs $7.90~$8.10 (avg. $8.0)⇒ ○ Surprise 9.6%
売上高 予想$25.0B Vs $26.0B~$26.3B(avg. $26.2) ⇒ ○ Surprise 4.8%
収益成長率、売上高成長率が鈍化し株価暴落
2021/10/03:メルクの経口薬とは無関係
メルクの件でGILDどうしようか悩んでいます
- 直接的には無関係だと思います。
2021/04/18:新型コロナが一巡するということはギリヤドにとってプラス
ギリヤド、どうですか?
- 特に…手がかりに欠けるチャート。
- ウェーブを描きながら、少しずつ切り上がっていくチャートかもしれないのでいい。
- ギリヤドの主力薬はHIVエイズのお薬。新型コロナで外出できなくなり、HIVの患者さんも病院に行けなくなり、売上が圧迫されている。
- でも、新型コロナが一巡するということはギリヤドにとってプラス。
2021/03/20:経済再開で恩恵を被る銘柄のひとつ
今が買い場だと思う。
- 今度、ワクチンでみんなが街に出始めたら、新型コロナ以外で医者にかかることが増える。
- ギリヤドがたくさん売っているお薬はHIVエイズ。コロナ期間中は特に売れていなかった。
- (経済再開したら)恩恵を被る銘柄だと思う。
2021/02/06:決算良かった。カンファレンスコールでも強気だった
ギリアド(GILD)決算よかったです。増配が発表されましたが、これは今後あまり成長は見込めないということでしょうか?
- 決算、良かったですよ。
- EPSは予想1.85ドルに対して、2.19ドル。売上高予想71.7億ドルに対して、74.2億ドル。売上高成長率前年同期比+26.2%。
- 2021年EPSは予想6.90ドルに対して6.75~7.45ドル。売上高予想237~251億ドル。
- 過去一年のカンファレンスコールでは、一番強気だった。
2021/01/26:ギリヤドが上がり始めた理由は…
GILD上がってるけどレムデシビルの影響?
- そうではないと思う。
- 新型コロナワクチンが投与されていて、トンネルの先の光が見えてきたから。
- ギリヤドの主役はHIVエイズです。エイズ患者はコロナの影響で病院に行けていない。だから、ギリヤドの薬が売れていない。そういう悪循環だった。
- 新型コロナが終わるのであれば、問診などができるようになる。それで株価が上がっているんだと思う。
2021/01/14:業績、戻ってくると思う
GILD業績戻す?
- 僕もそう思っている。
- 株価はずいぶん下がったよね。
2021/01/04:時間がかかると思う
GILDタックスロスセリングで売るか悩みました
- ギリヤドはタックスロスセリングは関係ないと思う。
- タックスロスセリングが関わってくるのは、小型株で歴史の浅い会社が標的にされる。
- 今は、もう終わっているので上がっていなければいけない。12月の終盤ぐらいから上がり始めてなければならない。
- 1月効果を取りに行くトレードはもうそろそろ終わると思う。なので、次のことを心配する必要がある。次は2月の下げ…ですよね。
GILDは買い場?
- 時間がかかると思います。
- 新型コロナが蔓延していてお医者さんに行けないので…。
2020/12/20:持ってて良い
ギリヤドは売りでしょうか?
- 持ってて良いと思う。
- 毎回、毎回言っているけど、製薬株が上がらない理由は新型コロナです。
- コロナが蔓延していて、コロナ以外の病気で病院なんかに行けない。
- ギリヤドのメイン薬はHIVエイズ。エイズの患者さんは病院に行っていない。
- ワクチンが完成してみんなが注射したらそういうビジネスが戻ってくると思う。
- 隣人がガンで、CART療法という精密医療を受ける予定だったが、ワクチン製造のためにペプチド不足になり、キャンセルになって落ち込んでいる。そのぐらいアメリカ医療はてんやわんやになっている。
- ギリヤドの業績が悪いのは、今、それ(HIV)どころではないから。
2020/12/09:乗り換えたほうがいい…
GILDタックスロスセリングして買い戻しよりAI・RKTの方がいい?
- それはそうかもしれませんね。
2020/11/28:ワクチン承認後は、やっと病院に行けるようになり、売上が伸びる
GILDの今後は?
- 新型コロナでものすごく業績にマイナスになった。そういう製薬会社は多い。ギリヤドだけではない。
- 今、アメリカでは新型コロナがひどい。病院のベッドが不足している。新型コロナ以外の病気で医者にかかれない状況。
- ギリヤドのメイン薬はHIVエイズ。それがいま出せない。そもそも怖くて病院に行けないから。
- ワクチン後どうなるか…。承認されたワクチン株には興味を失っている。
- それより普通の薬品株、ブリストルマイヤーズなんてPER10倍とかだぜ。それは普通の病気で病院に行けなくなっているから。2021年の薬品株のひとつのテーマは、やっと病院に行ける、それで売上高が伸びる。
- ギリヤドも、それで恩恵を受ける銘柄の一つです。
2020/11/21:街に出られるようになればギリヤドの業績も回復してくる
ギリヤドはホールド?
- コロナが解決すれば、患者が医者に行けるようになる。
- 重要な薬はHIVエイズ。ギリヤドの業績は、エイズ次第。
- エイズ薬は今苦しい。新型コロナで問診ができず後回しになっているから。
- 来年の夏ぐらいにコロナワクチンが行き渡り、街に出られるとなれば、ギリヤドの業績も回復してくると思う。
2020/11/09:コロナでとばっちりを受けている
ワクチン承認ならGILDにはプラス?
- それほどネガティブじゃない。
- ギリヤドのコアビジネスはHIVエイズ治療薬。
- 今、コロナで一杯になっていて、HIVエイズの患者さんは病院にいけずとばっちりを食らっている。
2020/11/09:短期なら売ればいい。長期なら持っておけば良い。
GILDガイダンス弱かったがRPRXかZMに乗り換え?
- ギリヤドもロイヤリティーファーマもそうなんだけど、ブリストルマイヤーズとかメルクとか、薬品株ってメチャクチャ今人気ないよね。
- これって、個別企業の問題なの!?って、ギリヤドここまでシカトされる?って思う。
- ロイヤリティーファーマだってピカピカの銘柄なのに注目されていない。ブリストルマイヤーズもメチャクチャ業績がピカピカでPERはメチャクチャ安いよ!
- 個別企業の問題ではなくて、単なるセクターフォーカスの問題じゃないのかな?
- 今は、この辺の薬品グループは物色の圏外。忘れられているだけであって、これが問題だとかそういうことは一切関係ないように思うんだけど。。。
- 今は、世界的にコロナが蔓延していて、景気が悪い。つまり成長というものに関して、いくらでもプレミアムを払って良いという投資態度。だけど、ほんの少しでも成長に限りが見えたらポーンと売られる。
- 金利もメチャクチャ低いし。ハイパーグロースには思いっきり振り込んでいく投資スタンスですよね。今は、それが自然なマーケット。
- でも、未来永劫にそれが続くかは分からない。長期金利がちょっとあがるだけで、GAFAMも総崩れになった。
- 一瞬にして、そういう投資態度が変わるかもしれない。ギリヤド、ブリストルマイヤーズ、ロイヤリティーファーマ良いよね…となるかもしれない。
- 景色が変わるということはありうるので、そこまで悲観する必要はないと思う。
GILDの決算は売り?
- 微妙なところだよね。この会社、ずっとスッキリした決算を出せずにいる。
- 何度も言うが、コロナだから。コロナ以外の病気で病院に行けない。ギリヤドの場合HIVエイズ関連の薬の売り上げが安定しない。
- 短期なら売っても良いが、長期だったら、どうせコロナが治まるんだから、ホールドいい。
2020/10/08:売る理由はない
GILDは売り?
- 特に今売らなければいけない理由はない。
GILDの決算、見込みはどう?
- ぐらぐらしていると思います。
- まだ新型コロナが猛威を振るっているから、他の病気の治療がみんな後回しになっています。ギリヤドも、とばっちりを受けている。それほど楽観視していない。
BNTXワクチンが承認されたら、GILDは売り?
- ギリヤドはメインビジネスはHIVの薬。
- レムデシビルとかは小さい。
- 新型コロナが出てきたおかげで、エイズの薬が売れなくて迷惑している。
- みんなが病院に行けるようになったら、ギリヤドの業績は良くなる。
2020/10/02:ポジティブな影響あり?
GILDに影響ある?
- 出るとすればポジティブだと思います。
GILDの出口は?
- 特に株価水準では考えていません。安い銘柄だと思う。
- ストーリーは良いと思う。株価は上がっていないけど。
2020/09/20:超えていくんじゃない?
GILDで損してる、BNTXに乗り換えるのどう?
- そういう手もあると思う。なぜなら、ニュースの早さでいうと、バイオンテックはコロナのからみで一番早くデカいニュースがでるかもしれない。
- 新薬承認で買いたいなら、選ぶ銘柄はバイオンテックになるでしょうね。
2020/08/20:ギリヤドで一番重要なのは…
ギリアドはリウマチ薬の承認が得られなかったため、株価下がってるけどホールドでOK?
- あまり重要な新薬ではない。
- 一番重要なのはHIVのお薬。ニュースの度合いとしては無視できる度合い。
ギリアドはホールドでOK?
- 決算が悪かったのは、コロナで病院に行きたくない人が増えたから。HIVの薬の多くは、後回しにして良いものだから。
- リウマチのお薬が承認されなかったのは悪いニュースだけど、どうでもいいこと。
ギリアドはレムデシベルのスプレー薬で挽回可能?
- 挽回可能でーす。心配していません。
2020/08/11:次のポイントはスプレー式レムデシビル承認
ギリアドの売りタイミングは?
- 次の大きなポイントとしては、スプレー式レムデシビルがいつ承認されるかだと思う。
- 元FDA長官のスコットゴトリーは、抗ウィルス薬をワクチンみたいにコロナにかかったけどまだ症状が発生していない陽性者に対して、もっとアグレッシブに使っていくべきだという主張をしていました。
- それは、平たく言えば、スプレー式レムデシビルをどんどん使えということ。
2020/07/31:ガイダンスのミスは特殊事情
モデルナ、バイオンテック、エマージェント、ギリアド…買増するならどれ?
- 一銘柄だけ選べと言われたらモデルナですね。
ギリアドの決算ミスについてどう?
- 第2四半期決算EPS予想1.45ドルに対して1.11ドル。
- 売上高予想53億ドルに対して、結果51.4億ドル。
- 売上高成長率前年同期比-9.5%。
- ポイントとしては、今期中新型コロナの第二波がきて、普通の病気の人が病院にいけなくなった。ギリヤドはHIVのお薬が主力。それが不調だったということ。
- レムデシビルは最初の150万ドースは無料で寄付した。その寄付は6月に完了した。今までに出たレムデシビルは一切売上にならなかった。
- それ以降の分は、アメリカでは1瓶520ドル、新興国は390ドルで販売する。
- ガイダンスは22年通年EPSは予想6.69ドルに対して6.25~7.65ドル。
- 売上高予想225.4億ドルに対して、230~250億ドルが提示。
- つまり、決算しくじったから売るというルールを課しているが、ギリヤドに関してはわだかまるものがある。
- 決算が悪くなるのが見えていると前回の決算の時に見えていた。そういっていたのにコンセンサス予想が十分に下がってきていなかった。
- レムデシビルの売上は今期は計上されないと言っていたのに、それが将来の予想に反映されていない。実際、2022年通年EPS、売上高ガイダンスは上方修正している。
- それ、売ります?これは明らかに特殊事情ですよね。様子を見れるなら見た方がいいんじゃないの?
- 普段だったらすぐ売りだけど、ギリヤドに関しては、どういう理由で上方修正されたのかがはっきりしているんだから、自分で判断して。
2020/07/29:レムデシビルをスプレー式にする臨床試験を始めている
ギリヤド、いかがでしょうか?
- ギリヤドがやっている大事なことは、レムデシビルをスプレー式にする臨床試験を始めている。
- レムデシビルは抗ウイルス薬で、ウイルスが体内に侵入してきたときに各個に撃破するもの。ウイルスが体中にまわった場合、ひとつひとつ潰してられないので効かないと言われるが、レムデシビルが悪いのではなくて投入タイミングが遅すぎるから。病院に担ぎ込まれる時点で新型コロナのウイルスが体中にまわっていたら遅すぎる。
- がんも早期で発見したほうがいい。末期ガンだとできることが限られている。それと同じジレンマにギリヤドのレムデシビルが直面している。だからスプレー式であれば、新型コロナ陽性になっても病院に入院するまでもない。
- それをギリヤドがやっているので、諦めないでください。
2020/07/19:スプレー式が承認されたら株価爆騰する
ギリアド売って今からワクチン買うなら何おすすめ?
- ん~~、一番値が伸びそうなのは、モデルナかな。なぜなら新値に入っているから。
- ギリヤド持っていて、モヤモヤしているということは、サクサク儲かった方がいいという人だとお察しします。
- せっかちな人がすぐに儲かりたいというのなら、モデルナに行くのが良い。ハイリスクだけど。
- ギリヤドはスプレー式のレムデシビルを試験中。もし承認されたら爆騰すると思う。
- 抗ウィルス薬というのは、一般論として、早く投入すれば早いほどいい。なぜなら、ウィルスを各個撃破していく。ひとつひとつウィルスを退治する。
- レムデシビルが投与されている実態は、新型コロナを検査して陽性だったとしても、自宅待機している。レムデシビルという良いお薬があるのに、点滴だから投与できない。
- せっかくベストのタイミングでレムデシビルを投入すれば病院にいかなくても済むのに、みんな自宅待機でチャンスを失っている。だからギリヤドはスプレーで飲めるレムデシビルを開発している。
- それが承認されたらどうなる?陽性と判断されて毎日不安でしかたないけど、自宅で我慢している。
- スプレー式が承認されればレムデシビルに殺到するはず。ギリヤドはそれを静かに待っている状態です。
2020/07/15:夏を通じてホールドしておきたい
VIRとGILDはいつ頃までホールド?
ヴィアは今年の夏のある時点で臨床試験が始まる。臨床試験が始まっていても持っておきたい。かなり有望だと思う。早ければ、すぐ緊急承認が出ると思うので、夏を通じてホールドしておきたい。ギリヤドもホールドしておきたい。
2020/07/12:スプレー式治療薬は承認されると思う
買い増しは今しない方がいいですか?
- そんなことないですよ。買い増ししていいと思う。
- ギリヤドは買いだと思う。
- とりわけ重要なのが、今臨床試験が始まっているスプレー式治療薬。当然、承認されると思いますよ。
- 安全性はすでに確認されているわけです。
- 点滴よりはるかにいいに決まっている。
- もしそれが承認されれば、ターゲット市場が広がるわけだから、ギリヤド株の投資ポイントになると思う。
BNTXを8月第1週に売却した資金でGILDを購入しようと考えていますがどう?
- そういうやり方もあると思います。
- 皆に誤解してほしくないことは、ひとつのワクチンが成功したら他は全部ダメ…という発想はしないで。
- ワクチンは、ひとつよりふたつ、ふたつより三つの方が良い。
- ワクチンが承認されたら、治療薬はいらない…という発想もバカげている。それは医療を知らない人のコメント。
- HIVエイズのお薬は世界に47種類、ガンのお薬も100種類ぐらいある。ひとつではない。
- ひとつが出てきたら他は全部ダメ…というのは投資家の妄想です。
2020/07/09:レムデシビルの増産は準備されているはず
レムデシビルですが、先進国への供給不足からライセンス契約を各国と結び増産していくことはありますか?
- それは準備されていると思います。
2020/07/02:いいと思う
長期保有おすすめですか?
- はい、いいと思います。
EBS,MRNA,BNTX,VIR,GILDをホールド中です。このまま握力強めで抱いて大丈夫ですか?
- はい、すべて良い銘柄だと思います。持っていてください。
2020/06/28:ホールドOK
ギリヤドはホールドでいいですか?
- はい、ホールドしておいてください。
- 良いワクチンが出てくるの!?じゃあ、もう治療薬いらないね〜と白黒つける考え方をするひとが非常に多いよね。でも、エイズ薬いくつある?ガンの薬いくつある?数え切れないほどあるよ。治療薬やワクチンは多ければ多いほどいいんですよ。
- コレがあるなら、コレはダメ…という発想は素人。アナリスト達はそういう発想をしていません。だから、心配しないで。
2020/06/25:ギリヤドは、ローリスク、ローリターン。ヴィアはハイリスク、ハイリターン
ギリヤドとヴィア、どちらがおすすめ?ヴィアが上昇しているからヴィアに乗り換えるのあり?
- そういうやり方もあると思う。
- ギリヤドはローリスク、ローリターン。ヴィアはハイリスク、ハイリターン。
- ヴィアの方がエキサイティング。モノクローナル抗体ベースの治療薬の臨床試験が今年の夏から始まる。
- 製造自体は、バイオジェンが担当する。臨床に向けて量産しているところだと思う。
レムデシビルは吸入機タイプができると、人々の経済行動の回復にどの様な影響がありますでしょうか?
- 点滴と違って入院しなくても投与できる。
- レムデシビルは抗ウィルス薬で、ウィルスの拡散を防ぐ。体中にまわる前に早めに投与したほうが効き目が良いと言われている。問題はどうやって肺にリーチできるか。スプレー式ならうまく届くのではないかということで注目されている。
レムデシビル無償提供後、有償になると思いますが、世間は、「高い!」と言って、激しい議論になりますでしょうか?
- それはならないと思う。
- 新型肺炎でICUに入ったら、1日で40-50万円ぐらい入院費がかかる。レムデシビルの薬価が40〜50万というのは確かに高いわけだけど、1日分に相当する。そうであれば、これを使って1日でも早く退院できた方がいい。国としては公的な保険制度にとって安上がりになる。
2020/06/15:ワクチンならバイオンテック、治療薬ならヴィアを狙いに行く
EBS、BNTX、MRNA、GILD、VIRを購入したいのですがバイオ銘柄は今から遅いでしょうか。
- 一番動いていないのは、BNTXとVIR。
- バイオンテックはワクチン開発をしている。トランプ政権の爆速ワクチン計画にも採用。目先はアップ。まだ安い株を買いたいなら、僕はバイオンテックにいく。
- 治療薬ではVIR。モノクローナル抗体をベースにした治療薬を作っている。すべて上手くいくのであれば、7-8月ぐらいに緊急使用承認がでる可能性あり。タイミングとしては、ワクチンより承認が早くおりる。僕ならこの辺を狙う。
GILDの薬価はいつ頃決まる?
- 最初の15万人に対する無料配布が終わった段階で、医療保険会社との協議で決まっていくと思う。たぶん、40万円ぐらいだと思う。
2020/06/10:ギリヤドは相場になるよ
ギリヤドが売られるシナリオはある?
- それはある。
- 新型肺炎でまだアメリカの病院も患者さんがたくさん苦しんでいる。そのなかで、他の疾病を持っている人たちがなるべく病院に行きたくないから、治療を先送りする人が増えている。
- ギリヤドの場合、HIV向けの治療薬が売上高の多くを占めている。それは病院側が事前に仕込む場合が多い。新型コロナで病院がぐちゃぐちゃになる前に、前倒しで薬を買い置きした形跡がある。
- 前回のギリヤドの決算発表で、HIVの薬が前年同期比売上高成長率前年同期比14%だった。それはトレンドラインより跳ねている。それは先回りして在庫の手当をしていると思った。
- でも、それ以外は心配していません。
GILDはテーマ株の割安だと思う。
- 僕もそう考えている。ギリヤドは相場になるよ。ものすごく相場になると思う。でも今ではない。
- なぜなら今はワクチンができるとみんな決めつけているから。すべてワクチンや治療薬ができると思っている。
- こういうときは危ないことが起きるリスクが高い。
- そういう(ワクチンがダメになる)シナリオになったら、一番頼れるのはギリヤドだと思う。
GAFAM、その他IT(ZM、CRWD)、製薬の中であれば、現在最も割安なのはどれでしょう?
- 薬で一番割安なのは、ギリヤドですね。
- GAFAMではないです。その他はプルーラルサイト(PS)あたりが割安だと思う。
2020/06/07:通年売上高が最大限で+10%ぐらい積み増しされるインパクト
- 第1四半期の決算、EPS予想1.56ドルに対して1.68ドル。売上高予想54.4億ドルに対して結果54.7億ドル。
- ギリヤドのドル箱ビジネスは、HIV関連。売上高にして41億ドル。つまり80%ぐらいがエイズ関連。年率14%成長。
- C型肝炎のビジネスは7億ドルぐらい。前年比で-8%。ハーボニ、ソバルディという薬がある。これらはメチャクチャ効果があるので、一回治療すれば完全に治る。夢のお薬です。みんながこのお薬を使えば、C型肝炎が世界からいなくなる。
- そうすると、全員が完治することを前提に薬価を決めなければならない。いままでR&Dもしてきたということで、ものすごく割高な薬価を設定した。ハーボニの売上高は最初バーンと上がって、その後みんなが治ったので下がってしまった。
- 医学的にみればギリヤドのC型肝炎のお薬は大ホームラン。でも、ビジネスの見地から見れば敵を作っただけだった。
- 新型肺炎のレムデシビルという薬が、唯一、FDAから承認されたもの。最初の150万回分、無料提供する。その理由は、C型肝炎のお薬の売り方があまりにも強引だった。ウォール街からも、ヘルスケア業界からも総スカンをくらった。その罪滅ぼしのために無料提供している。
- レムデシビルに関しての実際の治療は、病院に入院した新型肺炎の患者に対して、10日間の投与が1セットになっていた。しかし、ギリヤドの臨床試験では、早めに投与すれば5日間で結果が良くなることが分かった。
- 10日間から5日間に短縮しようとしている。すると最大15万人分が30万人(150万回分)まで投与できるストーリーになってきている。年末までに100万人治療できるよう準備したいと考えている。ただし、最初の150万回分(30万人分)だけが無料となる。
- (レムデシビルの登場で)通年売上高が最大限で+10%ぐらい積み増しされるインパクトになると思う。
- 新型肺炎は治療薬ができても根絶できない。インフルエンザと同じで毎年くる病気になる。別の言い方をすれば、リピートビジネスで治療薬を売ることができる。
ギリヤド(GILD)がアストラゼネカの買収提案を否決する可能性は?
- それはあると思う。
- ギリヤドの立場からすれば、今から未来が開けると思っているときに、自分の会社を盗まれたら面白くないわけでしょ?経営者だったら、拒否しますよね。
今から買いですか?
- はい、買いだと思います。
アストラゼネカとの買収話は噂として静観した方が良い?
- そろばん的にアストラゼネカのギリヤド買収はメイクセンスする。理屈にかなっている。それは他の製薬会社がみても、同じ事を考えると思う。「あいつが買収しないなら俺がいこうか…」と、M&Aバトルになる可能性が残っている。
- その意味では、今週以降、株価は動くと思います。
2020/06/01:レムデシビルで確実に儲けるのは来年になる
ギリヤドが今後出す臨床試験データは、さらにレムデシビルの対象患者を拡大させる可能性が高いですが、仮にそうなった場合、このことは株価にどのような影響を与えるとお考えでしょうか。
- よくご覧になっていますね。実際にそうです。追加の臨床データが出ました。10日の投与期間ではなくてもいい。5日だけで効果があるということが分かりました。
- これは、もっとたくさんの人にレムデシビルを使ってもらえるということを意味する。
- しかし、投与する量が半分になったのだから、売上高的には変わらない。これひとつのポイントね。
- レムデシビルが承認されて、世界の患者さんにそれを使ってもらっている。売上高にはぜんぜん反映されていません。
- まず19万人分、無料で出すと約束したので、それを消化してから課金になる。課金になったときの薬価は決まっていないが、下馬評でいうと40万円ぐらいになると言われている。
- ギリヤドはレムデシビルから確実に儲けると思うが、今ではなくて来年になる。
2020/05/28:大統領は必ずトークアップするはず。だからワクチン株は上を見ている
BNTX,EBS,GILDどうでしょうか?
- このへんは全然変わっていない。今は相場の循環の関係でワクチン株が売られているが終わっていない。
- ここ数日下がっている理由は、医学ニュースサイトによるとモデルナが第二層臨床試験をしているが、被検者のうちのひとりが試作品のワクチンを打った後で、吐いて失神したと報道された。
- ワクチンの実験台になることで失神するのかよ!ワクチン開発はそんなにカンタンじゃない…ということで下がっている。
- 投資家といってもソフィスティケートされた人もいれば、バカなひともいる。馬鹿な投資家は、ワクチンがそろそろできるから経済が復活するだろう。だから、エアライン買おう、ホテル買おう…と言っている。
- ソフィスティケートされた連中はモデルナとかワクチン株を買っている。そういう2種類の投資家がせめぎ合いになっている。
- ワクチンの臨床試験にはそういうことは当然ある。モデルナに関する報道はサプライズでもなんでもない。予想された試練である。これは超えていくしかないし、超えられると思う。
- トランプ政権でコロナ対策をやっている総責任者は、ファウチ博士。彼はテレビインタビューで心配していないと言っていた。公募増資したときの発表した臨床データがサンプル数が少ないものだったので、モデルナに批判が集まった。それに対して、ファウチ博士は、その後の追加データ良かったよ…と言っている。
- 1980年代にエイズが出てきたとき、良い薬がなかった。最初の薬であるAZTを承認したのがファウチ博士。伝染病に関しては経験豊かな彼が、モデルナのデータを見て「良いんじゃない?」と言っている。モデルナのワクチンでゲロ吐いたという一被検者の意見と、ファウチ博士の意見、どっちが重要だと思う?当然、ファウチ博士だよね。
- 公募で売り圧力があるから下がっているだけであって、ワクチン開発の努力は上手くいっている。ひょっとすると本当にワクチンはできるかもしれない。
- 僕は最初からワクチン開発楽じゃない、全滅の危険性があると繰り返し言ってきた。だけど、ニュースフローは悪くなっていない。
- 株価がストンと下げているが、もう一回、担がれることを想定している。
- 夏にかけてワクチン計画に採用される企業が発表されていくと思う。そのたびにトランプ大統領はワクチンに対してトークアップするはず。良いワクチンがある。行くぜ〜とコミュニケーションするはず。良いワクチンがあるから、今は頑張り時だから苦しい局面をしのごう!と宣言する。それで景気を支援している。これから大統領選挙があるんだから、必ずそうする。
- それが次に来る相場の局面。だから、ワクチン株は上を見ている。
2020/05/15:ホールドOK
- ホールドしててOK。
- ギリヤドはレムデシビルというお薬がFDAから緊急利用承認された。
- だけど株価が上がらない。
- その理由は最初の150万瓶は無料で世界に配ると公言している。
- それが終わらないことにはギリアドは課金できない。
- 今年の年末ぐらいまではレムデシビルはギリヤドの業績に貢献しない。
- でも、その時までにはワクチンが完成して、患者がいなくなるんじゃないか…ということが言われている。それが株価が動かない理由。それは間違っていると思う。創薬ということを知らない人たちが、そういう馬鹿なことを言っていると思う。
- 実際には、秋にかけてワクチンがダメ…というニュースが出てくると思う。絶望の展開になると思う。世界で100以上のワクチンのプロジェクトが進行しているけど、成功するのは2-3ぐらいだと思う。ワクチンが成功するのは1/100ぐらいの確率。なぜ、ワクチンができると決めつけるわけ?
- 新型肺炎向けとして承認されたお薬はレムデシビルというお薬だけ。他にアビガンだっけ?関係ないこと向けに開発されたお薬を使っているけど、ダブルブラインドテストで検証されていないんだからね。なんちゃって治療薬にすぎないんですよ。
- レムデシビルが承認されたことの素晴らしさ、凄さ、それに対する投資家の認識がまだまだ足らないと思う。
- 秋ぐらいにワクチンがない、お薬がない…そうなったらレムデシビルを前倒しに投与すると思う。
- 大部分の患者は回復する。アビガン飲んで回復するというのは、そもそも大部分が回復しているから。ところがコロナが肺に入ると怖ろしいことになる。
- レムデシビルは、肺に入った患者に対して臨床試験をしていたわけだから、深刻度が全然違う。でも、菌が肺に入る前の軽微な患者さんにもレムデシビルを投与した方が良いということ。
- レムデシビルは、いくらになるのか…なんて口が裂けてもギリヤドは言わない。過去に高い薬価でボコボコにされた苦い経験があるから。だから、買いのように口を閉じて黙っている。
- でも、独立コンサルタントによると一人当たり40万ぐらい取れるといっている。
- 今、アメリカの病院は潰れそうになっている。高価な手術、心臓病とかが全部できなくなっている。新型肺炎は、一度、患者が担ぎ込まれてくるとものすごく手間がかかる。病院側のそろばんからいえば、金にならない。
- レムデシビルそのものの値段だけではなく、投与によって病院側の手間がどのぐらい節約できるかということも含めて薬価は決められるべき。
- 健康保険の保険会社からすれば、レムデシビルはありがたい。40万円でもいいから、すぐに打って!と感じていると思う。
- そういう細かい議論をする前にワクチンが出るからワクチンが出るからもうギリヤドはダメだ…とかさ、あんたら何言ってるの?そんな楽勝だったらみんな苦労していない。
- 爆速ワクチン計画は、わかりやすい言い方をすれば日の丸のはちまきをしめて特攻隊で玉砕してくるというプロジェクトなんだよ。政府がワクチンを製造しろといっても、水の泡になる可能性は80%ぐらいなんだよ。
- ワクチン株をロングにしたままにしないでください。勝算が低いよ。わかってる?
レムデシビルの薬価はいつ発表される?
- 薬価はいつ発表されるかは、ぜんぜんわかりません。
今後、ひとり40万円という利益見込を市場はなぜ織り込まないの?
- 無償配布といった19万人分を消化しないといけないから。
- それが消化された頃には良いワクチンが出て、レムデシビルの活躍部分がないと投資家が考えている節があるから。
- レムデシビル以外のすべての治療薬が承認されないのがメインシナリオ。ワクチンもひとつもない。そう考えている。市場はそういう風に考えていない。
- 今後の株価の上がり方は、ひたひたひたな上がり方を想定している。
- この臨床がダメだった、ワクチンがダメだった…というちょっとしたガッカリが起きて、それごとにレムデシビルが再評価されるから。
2020/05/13:爆速ワクチン計画の概要と降りるべきタイミング
- 科学誌ネイチャーは、公平に各プロジェクトを評価しているという表向きだが、特定のプロジェクトに肩入れしていると報じている。
- それはモデルナ、ジョンソンアンドジョンソン(エマージェントと組んでいる)にとりわけ期待している節がある。
- モデルナワクチンはmRNAを使います。新型肺炎のトゲたんぱく質を狙い撃ちする手法。
- 一方のジョンソンアンドジョンソンのワクチンは、風邪の原因となるアデノウィルスの動きを利用して、防戦に必要な遺伝子をターゲットに届ける手法。
- モデルナのアプローチもジョンソンアンドジョンソンのアプローチもまだ成功例はない。
- なぜこのふたつが選ばれたか。ネイチャーによると、1.安全性、2.大量生産のキャパシティーをそれらの企業がもっているから。
- 世界では100以上のワクチン計画があるが、そのほとんどがスタートの時点でもうダメなんです。量産キャパシティをもっていないから。アメリカ政府は11月に1億個、12月に1億個、そして来年の1月に1億個、合計3億人分のワクチンを生産すると言っている。
- 世界には、大量生産のキャパシティーもっている工場は5カ所ぐらいしかない。それを全部アメリカが独占してワクチン作ろうとしている。いまから、ちんたらワクチンを研究していたって、いざ生産しようと思っても払底することが目に見えている。
- もっというとこの爆速ワクチン計画はアメリカさえ良ければいいという非常に利己的なプロジェクト。そのことを日本人は理解すべき。
- 作り置きしたワクチンが効かないことが判明した場合、ワクチンは全部パー。廃棄処分。それを米国政府が前金で買い取るということ。効かないかもしれないし、承認が出なくてもいいから政府が買う…そういう計画。そのそろばん勘定になっていることも理解して。
- 日本でもワクチンの計画はあるし、やるべきだと思うが、でも本気でやるなら日本政府ももっとアグレッシブにバッキングするべき。予算を政府が出すべきだと思う。なぜなら、アメリカはそれをやっているから。
- 爆速ワクチン計画では、アメリカは中国とは組まないと明言している。これは戦争だから。ただ、米国以外に本社があるバイオ企業のワクチンがこの計画に採用されることはありうると言っている。
- ドイツのバイオ企業にバイオンテックという会社がある。アメリカのファイザーと組んで、新型肺炎のワクチンを開発中です。mRNAの技術に依拠している。だから、モデルナのライバルだと思って。ファイザーは世界最大級の製薬会社。パートナーとしてそのバイオンテックを選んでいるということ。
- NIH(国立衛生研究所)は、このワクチン開発に関して、ヒューマンチャレンジスタディという手法を検討している。これは賛否両論あるヤバくて無謀なやり方です。
- ワクチンを健康な人に注射し、新型肺炎のウィルスをわざと感染させて防御力をチェックする。これはウルトラCで、ワクチン開発を大幅に時間短縮するときの下劣なやり方。でも、そういうアルバイトをしたい人がたくさんいるかもしれない。実際に、そういう人を募るサイトがあって、ヒューマンチャレンジスタディを実施します!というと、その人に連絡がいくようなウェブサイトがあるんですよ。そういう荒っぽいやり方が実施されるかもしれない。
- このやり方は、意味があると思っている。なぜなら、健康な若者は新型肺炎にかかっても死ぬリスクははるかに低い。そうであれば、被検者が小銭を稼ぎたいのであれば、それはそれでいいという考え方もできる。
- 爆速ワクチン計画は、失敗する可能性も高い。ネイチャーのインタビューでも全部失敗するかもしれないと言っている。しかし、その場合であっても、人類が考え得るすべてのアプローチは試したことになる。だから諦めが付くように、この計画をデザインしたいということだった。
- ただNIHと政府の協力関係は不明瞭だと思っている。さらに、CEPI(感染症流行対策イノベーション連合)がやっていることは、尊敬されているイギリス基金ウェルカムトラスト(医学研究支援等を目的とする公益信託団体)、ビル&メリンダ・ゲイツ財団から、資金を経て、その資金をワクチンプロジェクトに投入していく。そのCEPIと連携していない。CEPI、NIH、アメリカ政府がバラバラの方向で走り出している印象を受ける。
- では、トレーティングとしてどんな銘柄に乗れば良いのか。
- モデルナは毛並みの良い期待の星。最初に中国武漢でコロナが発生した後、データベースに新型肺炎のゲノムを解析したものがアップされたが、それをいの一番に解析して22日間でワクチンを開発してNIHに納入したのがモデルナ。この会社は、非常にR&D力があると思う。ワクチン生産するキャパシティーも持っている。バイオテクノロジーの工場は非常にハードルが高いく、ものすごくお金がかかる。しかもFDAに承認されなければならない。そういう工場をマサチューセッツに持っている。
- NIHに納品したワクチンは第一層臨床試験を終了している。今、第二層/第三層の臨床試験に進んでいる。臨床試験はNIHが直々に実施している。早ければ6月-7月にフェーズ2の結果がわかるはず。
- モデルナを紹介してから株価は倍以上になっているが、今は乗って良い。しかし、6月には降りてください。なぜなら、失敗だというニュースが入れば株価が1/3、1/2になるかもしれないから。第2臨床試験の被検者を募っている段階だから、ニュースが出てこない。でも、結果が出てきそうになったら、ポジションをそのままにしないで降りてください。もちろん、合格すれば株価は跳ねるかもしれないが、1/90の確率に賭けますか?僕なら絶対そんな博打みたいなことはやらない。
- ジョンソンアンドジョンソンとエマージェント。ジョンソンアンドジョンソン自体は、大量にワクチンを生産できる工場は持っていません。その生産下請けをやるのがエマージェントという会社。ワクチンビジネスは国家安全保障上、非常に重要でペンタゴンだと言われている。一般的には、エマージェントのことを語っていることになる。
- エマージェントは、ミシガン州保健局のワクチン工場を払い下げてもらって会社にした。炭疽菌ワクチンも作っていた。オピオイド中毒患者の解毒剤も作っている。ヘルスケアのダークな部分を一手に引き受けている。だからミシガンのワクチン工場を見ると鉄条網が張り巡らされていて、非常におどろおどろしい施設。
- 爆速ワクチン計画は、まだ海のものとも山のものとも分からないワクチンを大量生産しなさいとやっている。キャパシティーを持っているエマージェントみたいな会社は、そのワクチンが失敗しようと成功しようと関係がない。製造する手間賃は手に入るから。確実に売上高があがる企業はエマージェント。全部のワクチンが失敗しても、来年の一月頃にはほくそ笑んでいると覆う。そのストーリーの違いというのをよく理解してください。
- ジョンソンアンドジョンソンのワクチンは、9月まで臨床試験は始まりません。逆の言い方をすると、大物の臨床試験のタイミングは一番遅いということ。これはジョンソンアンドジョンソンが愚図だからではない。そうではなく、新薬開発にやりなれているし、もっとしっかりしたものを完成してから臨床試験に移ろうとしている。僕はその用心深い作業の進め方を評価している。
- ワクチンのストーリーというのは、夢を買うということ。シャボン玉がわーっとなって、最後はブツッとはじけちゃう。だから、シャボン玉がはじけるときにその場にいないでください。
- そうであれば、ジョンソンアンドジョンソンの臨床試験が9月まで始まらないなら遅いじゃないか!という考え方は間違っている。正しい理解の仕方は、9月まで遊んでていいのね!という理解をしなければいけない。
- バイオンテック、ファイザー連合。バイオンテックはドイツのマインツに本社があるので、ドイツ株ADR。臨床試験は4/23からドイツで始まった。アメリカでは5月の第2週から臨床試験が開始された。臨床試験の規模は、ドイツが1に対して、アメリカは3-4。
- ファイザーは、ジョンソンアンドジョンソンとならんで尊敬されている企業だから、わざわざバイオンテックを選んだのは注目に値する。トランプ政権もアメリカ産でなければダメだという風な言い方をした場合、このワクチンだけが効いてしまうとワクチン候補から外さなければならない。だから、米国以外に本社があるワクチンも検討しうるという注意書きをわざわざいれている。これはバイオンテックのために入れている。
- 臨床試験のスケジュールは6-7月。トレーディングのスタンスとしては、6月までには降りてください。この銘柄だけは動いていない。ドイツ株だからアメリカでトレードできることを知らない人が多い。経営陣はおしどり夫婦でやっていてCEOの人がなまりがあって、プレゼンテーションが聞きにくい。それでものすごく損をしている部分があると思う。だけど新型肺炎のワクチンを同時に4種類用意している。それも、効き方がそれぞれ違うだろうという考慮もしている。考え方もすごく堅実だと思う。
- ノババックス(NVAX)は、CEPIから後ろ盾を得て3.8億ドルの寄付を得ている。CEPIは世界の企業に対して、ワクチン開発したい企業を募った。イノビオ、ノババックスとかがその予算を下さいとファンディングを受けた。今回の3.8億ドルというのは、その第2陣なんです。CEPIに途中経過を報告した内容をベースにして、ノババックスが一番大きなファンディング額をもらっている。ワクチンが完成したわけではなく、研究の骨子がしっかりしているから。問題点としては、トランプ大統領のワクチン計画の後ろ盾を経ていけるかどうかはわからないこと。また新型ワクチン向けのプレビューを会社が行ったけれど、それを聞く限りあまり感心できなかった。チームとしては感心しない。でも、6-7月に臨床試験の結果がわかる。CEPIから得たお金で臨床試験に必要なワクチンを増産する。そのときにエマージェントが下請けになる。つまり今回得た資金は右から左にエマージェントに行くことになる。そうするとエマージェントを買った方が得ということ。
- 6月ぐらいに臨床試験の結果がわかるので、ノババックスに乗るなら6月までには降りてください。空振りになるリスクが高いから。
- カンファレンスコールを聞いていて、ノババックスもモデルナも、ん〜って感じだけど、これは行けると思ったのはギリヤド。すでにレムデシビルが承認されているけど、経営者の質、仕事の手堅さは、抜きん出いている。
- 全部のワクチンがダメだった、治療薬もダメだったという絶望の淵に落とされる局面もくるかもしれない。その時に何に頼れるかというとレムデシビルという薬だけ。ホームランではなくポテンヒットの薬だけど、投薬の仕方によって予防的な使い方ができる。抗ワクチン薬だから。ウィルスをひとつひとつ潰していく働き方をする。これは末期ガンだとどんな良いお薬だって救うことができないのと同じように、レムデシビルにできることも限られている。そうであれば、レムデシビルを前倒しして初期投与しなければならない。
未知数なワクチン銘柄と違ってGILDは承認されているので今後暴落のシナリオは考えにくい?
- 暴落のシナリオはないと思います。
- みんなアップサイドがなくてやきもきしている局面だと思うけど、僕はそうじゃない、違うんだよぜんぜんわかってないな〜と強く思う。
- 人類が生殖の危機に直面したことがある。エイズという怖ろしい病気があるらしい。おかま掘られたらエイズになるらしい…と。
- 最初はわからないかった。何か伝染病があると。エイズという怖ろしい病気があるからうかうかセックスもできないと言われていた。バンコクのお姉ちゃんと遊んでおつりもらったらたまらないとおびえていたw
- そんなときに最初のAZTというエイズワクチンが出た。AZTの効き目はないよりましで、決定薬となるものはその後何年も出なかった。あれもダメ、これもダメ、どの薬もだめだった。でも、気がついたらエイズのことを聞かなくなった。お薬の効き目がグレードアップしていて、エイズなんて話題にならなくなった。
- AZTという薬は、ギリヤドのレムデシビルと一緒で、これが第一号。これはR&Dの始まり。ギリヤドという会社は伝染病の権威。No.1プレイヤー。HIVでは世界の王者。伝染病は得意中の得意。今後も、レムデシビルver2、ver3…という形でどんどん改良されていく。そういう風に考えてください。
2020/05/09:ギリヤドはガンガンの買い!
ギリヤドが少しずつ株価が下がっているけど大丈夫?
- はい、ぜんぜん心配ありません!ギリヤドは、ガンガンの買いだと思います。
- レムデシビルがFDAからの承認を得たわけだけど、株価が動いていない。ギリヤドは、承認がでる前から「レムデシビルは世界の人に配りたい」と言ってきた。
- 「うちの会社は、正直言って過去に儲けすぎた。C型肝炎のハーボニーとか薬価を高く設定しちゃって、世界の人からボコボコにされ、ブラック企業の烙印を押されました。でもぉ、自分たちはそういう会社ではないんですぅ。だから、世界の人たちに役に立ちたい。ついてはレムデシビルは最初の150万瓶に関しては無料で配ります!」と2か月近く前に宣言したんです。
- 当初からお金儲けをすることを考えてないと言っていた。だから、レムデシビルはアナリストの数字に入っていない。
- しかし、レムデシビルが無料なのは最初の150万本だけ。
- レムデシビルによる治療は1人10日間点滴によって投与する。ということは、15万人分しかない。今、ニューヨークだけで重篤な入院患者数は7万人います。全米だと15万人。
- 何が言いたいかというと、今、ギリヤドが用意できる150万瓶のレムデシビルはアメリカ国内に一通り行き渡ったらぜんぶ使い切ってしまう。
- ギリヤドは生産能力を高めるために、設備投資しています。将来的にはものすごく伸びていくと思う。
- 会社ではなく独立コンサルタントによると、レムデシビルの妥当価格は45万円だといわれている。そのぐらいは楽勝に取れる。保険会社が喜んで支払うと言っている。
- つまり、無料配布した後の患者一人当たり45万円になる。売上高は今はゼロだけど、来年のある時点からズドーンと上がり始めるわけ。そういうことはギリヤドは一言も言っていない。昔、ボコボコに叩かれたから。
- 今は、せっせ、せっせと恩を売っている。わかります?
- 一般の投資家はそんなこと知らない。でも、機関投資家はそういうのをチョロチョロ拾っているわけ。だからある時点でグワーっと相場になっていく。
MRNA 再INできる? それよりBNTX EBS GILD入った方が良い?
- モデルナはもう1回転とれると思っている。今が降りるタイミングだとは思っていない。6月になればバイバイw
- バイオンテックもそれまでには決着を付けなければいけないと思う。EBSは部分的な臨床結果は6月にわかる。ノババックスの結果ね。しかし、エマージェントの最大のパートナーはジョンソンアンドジョンソン。9月にならないと臨床を開始しない。臨床試験の合否にかかわらず、米国政府はワクチンを備蓄する。
- それを生産するのはエマージェント。エマージェントという株は理解されていない。
- ワクチンを開発した会社は利幅が多きので莫大な利益を得る。エマージェントは作業。つまり下請けなので利幅は薄い。利幅は小さいけど、確実に売上高があがるのはエマージェント。
- ギリヤドはレムデシビルが承認された後で株価が上がらないのは、当初無料配布するから。ただし、それは最初の150万瓶だけ。患者数にして19万人分。しかし100万人まで投与できるよう備蓄している。ということは、81万人に関しては課金する気でいる。試算上では1患者あたり41万円の利益になる。81万人×41万円やってくださいよ、軽く10億ドル超える売上になる。ギリヤドは今回の新型肺炎で必ず儲けるんですよ。
- ギリヤドの通年の売上高、それを12%ぐらいトップラインを押し上げる効果をレムデシビルは持ちうる。
- 値幅取りという意味では、一番魅力があると思わないけど安心なストーリーはギリヤドをおいて他にない。
2020/05/04:ワクチン全滅シナリオも想定すべき。使える弾はレムデシビルだけかも
SARSもMERSもワクチンができなかったのに、なぜコロナではワクチンができると考えるの?ワクチンができる可能性は低いんじゃないの?
- はい、その通りだと思います。
- 今、開発されているワクチンは大きく分けてふたつに分類できる。
- ひとつはmRNA。これはゲノムのコピー機。コピー機の操作によって、抗原を作るやり方がmRNA型ワクチンの開発手法。銘柄で言うと、モデルナ、イノビオ、バイオンテックといった企業がトライしているやり方。
- mRNAは、ゲノム編集によって作られる。メリットは、100%人工的ワクチンなので副作用の心配がない、不純物が混ざらない。クリーンなワクチン。失敗しても単に効かないだけ。ワクチンで予防するつもりが病気にかかったというリスクもmRNAを転用した手法ではない。安全性は高い。
- デメリットもある。mRNAは体の中に入ると消えてしまう傾向もある。理論上では効くワクチンでも臨床やってみると全滅だったというリスクがある。
- 一方、伝統的なワクチンを開発しているのは、ウーハンインスティチュート、シノファームのジョイントベンチャー。ノババックス、サノフィーとGFK、バックスアート、アルティミウム。遠回りになるけど、こちらの方が承認確率が高いかもしれない。
- ワクチンがないことは、不安。先週承認されたギリヤドのレムデシビルは、ホームランではない。ぼちぼちやなぁ〜という程度しか効かない。創薬の世界を見回してみて、確実なことはひとつ。レムデシビルは欺しだまし使える。そのほかは全滅するリスクというのを意識し始めるべき局面だ。
- その場合、使える弾はレムデシビルだけ。それをどう有効に使うか議論されている。
- レムデシビルは抗ウィルス薬。なるべく早期に投薬したほうが効果が良いと言われている。ひとつひとつウィルスをみつけて、それを各個に撃破するタイプのお薬。逆に言うと、体中にウィルスが回ってしまった場合は、相手を全部撃破することはできない。ガンが体中に転移したら助けられないのと似ている。
- レムデシビルは早めに投入した方が良いという議論がある。陽性だと判断され、自覚症状がない。自宅で自己隔離をしなければいけない患者さんほど、予防的にレムデシビルを投与したほうがいいという議論になっている。
- それは理にかなっているが、大きな問題がある。病院へ搬送される患者さんは少ないが、自宅療養している患者さんはものすごく多い。レムデシビルは生産キャパシティに限度があるので、患者さんに行き渡らないというリスクがある。
- レムデシビルは点滴、もしくは注射で投与される。自覚症状はないが自己隔離している人に対して、病院まで来てもらって投与するとなると患者は面倒だと感じる。そういう運用方法が問題になる可能性がある。
- 今は、お薬が不足している。それを今後、どう増産していくかが課題になると思う。
ギリヤドとEBS(エマージェント)、今から購入しても大丈夫ですか?
- はい、大丈夫だと思います。
- ギリヤドは安いですし、配当利回りも高い。業績もしっかりしている。
- 現在のギリヤドのメイン商品はHIV関連のお薬。HIVでは、世界の全ての製薬会社で一番強いポートフォリオを持っている。
- 前年比14%ぐらいで成長している。
- 強いて言えば、アメリカの病院は新型肺炎でてんてこ舞いになっている。他のお薬、他の病気が後回しになっている。だから、アメリカの病院は業績が悪いんです。金になる疾病の患者さんの治療が後回しになっているから。それは、若干ギリヤドの業績にも影を落としている。でも、申告ではない。
- ギリヤドはレムデシビルが承認されて、新型肺炎のお薬で承認薬をもっている唯一の企業になりました。しかし、世界に対して無料で提供します。びた一文にもならない。
- ギリヤドは、かつて薬価の設定でものすごく高くして、世間から総スカンをくったことがあった。そこで、新型肺炎のような政治色の強い病気に対してぼろ儲けしたら、ボコボコにされるのではないかという判断があり、今回は無料で配ることを発表している。
- 一方、その準備にかかるコストは10億ドルかかると言われている。業績にかかるインパクトは大きくネガティブ。
- それでも買いだと思う。そもそもこの株は尊敬されていないので、メチャクチャ安い。バリュー株投資家でも買える。PEマルチプル、つまりバリュエーションが伸びると思う。尊敬される企業になるから。今回のラウンドではレムデシビルは無料。しかし、長期にわたってただ働きする気はさらさらない。新型肺炎は、毎年、毎年、変異しながらぶり返すタイプの伝染病になる可能性が高い。そうすれば、来年以降はレムデジビルver2、ver3といった形で、新型肺炎に対応したお薬を出していく。その分に関しては課金していけばよい。
- ギリヤドという会社はバランスシートと財務力が強い。何も焦って今年儲ける必要はない。長期的展望に立てば、標準治療に指定されたので、アメリカで新型肺炎の患者が病院に担ぎ込まれたら、まずレムデシビルを投与する。それが標準治療になる。2番手以降の新薬承認もレムデシビルが基準になっていく。そうすると、レムデシビルがゴールデンスタンダードになるのだから、来年以降のビジネスは確保したも同然。そういう皮算用。
- エマージェントも、今から買ってちょうど良いと思う。
- チャート的に新高値を更新し一皮むける標準になっている。今後、トランプ大統領が言っている爆速ワクチン開発計画が実行に移されると、臨床段階でのワクチンをあたかも承認されたかのように大量に作り込みしておく。
- 量産キャパシティーをもっている企業はほんの片手で数えるぐらいしかない。ジョンソンエンドジョンソンでもエマージェントに依存している。
- どのワクチンが承認されるか否かに関わらず、エマージェントのビジネスは伸びていくと思う。
2020/05/01:FDAから承認がでたらレムデシビルが標準薬になる
- 第1四半期決算はEPS予想1.56ドルに対して1.68ドル。売上高予想54.4億ドルに対して結果54.7億ドル。
- HIV関係の薬品売上高は売上高成長率前年同期比14%の41億ドルと好調。ただし、新型肺炎で早めにHIV薬の補充を前倒ししたため。需要の先食いなので来期以降のリスクになる。
- C型肝炎治療薬は前年同期比-7.7%の7.29億ドル。
- 近年買収したカイトファーマ抗がん剤、イエスカルタの売上高は46%の1.4億ドル。
- 新型肺炎向け治療薬レムデシビル、退院を早める効果があることが確認された。これはNIHも確認しており、たぶんFDAの承認が出ると言われている。退院までにようする期間は、これまで15日からだいたい11ぐらいに短縮されることの持つ意味は、病院のキャパシティの空きが早く出るということ。医療崩壊を防ぐのに役立つということ。
- 重篤患者に対してもレムデジビルは一定の薬効があることがわかった。
- 5月末までに150万回分の投与可能にする。14万人が10日間の治療を受けることができる。
- ギリヤドが独自で行った臨床試験では、投与量と効果の関係を調べると、10日間レムデジビルを与え続ける必要はなく5日間に短縮できるというデータを得ている。今、150万回分の投与量で14万人治療できるというのが当初の予定だったが、もし5日間で治療できるならもっと多くの患者を治療できる。
- ギリヤドはレムデジビルを無償で提供する。1月から増産に入っている。世界のパートナー企業を巻き込んで複数の場所でレムデジビルの生産を準備している。
- 年末までには100万人の患者にレムデジビルを投与する想定で動いている。
- ギリヤド側のシナリオは、1回目のピークは3-4月。秋に再び流行する可能性があるが、今回の流行よりも小さいと想定。
- ギリヤドのレムデジビルに対する投資額は10億ドルを見込んでいる。
- 今はレムデジビルの原料が不足しており、その確保に急いでいる。
- FDAから承認が出たら、アメリカの新型肺炎における標準治療はレムデジビルになります。従って、そのほかの企業が新薬を開発する場合、レムデジビルとの比較によって薬効を判断するそう。
プレで下げているけどホールド大丈夫?
- 下げている理由は、今アメリカの病院は新型肺炎で大変なことになっている。その関係で、ガンやC型肝炎とか他の治療がおろそかになっている。C型肝炎は問診を遅くできる性質のもの。他の疾病が後回しになっているので、売上高に悪影響がでるかも…というコメントがあったので下げている。
- 今回承認されたレムデシビルは無料で配られる。ぜんぜんお金にならない。ギリヤド側は、長期戦で物事を考えているはず。今回は無料。だけど、来年も再来年も変異しながら新型肺炎が流行するとシナリオを考えられる。次回以降のバージョンで儲ければいいと考えているということだと思う。だから、今回は無料ということだと思います。
- このバイオブームでいくつか銘柄候補がある。レムデシビルというお薬は終わりではない。これは、始まりなんです。
- トランプ政権の新型肺炎対策室のヘッドでドクターファウチという方がいる。彼が言っていたのは、「レムデシビルが効くのは非常に良いニュースだ。1980年代にエイズが流行ったときに、最初のエイズ薬、AZTの承認に関わった。その時に、体験したことは、AZTというのはだましだまし資料薬として何とか使える。だけど完璧な夢のお薬ではなかった。しかしAZTが承認されたことは非常に重要だった。なぜなら、AZTをベースにしていくつもたくさんのお薬ができていった。その第一歩がAZTだった。」
- レムデシビルも同じです。ぶっちゃけた話、アビガンも含めて、レムデシビル以外のお薬で新型肺炎に投与しているものは、ぜんぶ効かない。レムデシビルが少しでも改善できる最初のお薬。これがベンチマークになる。そういう状況。だから、まだまだ長い戦いが始まったばかりです。
- だから、バイオブームは終わらないと思う。ワクチン銘柄はこれからが相場の佳境になると思う。
レムデシビルの承認のニュースに興奮しました!
- まだ承認じゃないよ!FDAの正式な承認はたぶん今週ぐらいだと思う。
- ここ最近のニュースは、NHIからレムデシビルは効いているというニュースリリースが出たと言うこと。
- 中国でのレムデシビルの臨床試験は失敗だったという記事をWHOが一瞬ウェブサイトにアップして、すぐに伏せた。それでレムデシビルという薬に対して疑惑が出た。それに対する答えとして、NHIが公式見解を出したんだと思う。
レムデシビルの死亡率について有意差が出ていないけど
- そのとおりだと思う。その点に関してはギリヤドやNIHも認めていると思うよ。
- でも、何が重要かというと医療崩壊なんです。もう、これ以上患者を受け入れられないという状況が医療崩壊なわけで、それを防ぐためには新型肺炎の患者が病院で人工呼吸器につながれている状況を1日でも短縮したほうがいいというのが目的になる。
- だから、今回のレムデシビルの薬効を判断するときの目的は、入院期間の短縮ができるかどうかが判断基準。FDAの判断基準もそうなる。その入院期間は15日か11日に短縮されているので有意だという判断になる。これはNIHが言っていること。
2020/04/29:今後尻上がりに業績が良くなっていく
- いいと思います。
- ギリヤドは今後尻上がりに業績が良くなっていくと思います。
2020/04/25:利確タイミングはまったくわからない
薬が承認される前提での質問ですが、利確タイミングは?
- まったくわかりません。
- 行けるところまで付いていくのが僕の主義です。
2020/04/15:リジェネロン、ギリヤド、モデルナといった銘柄を素直に買っておけばいい
- 周辺的な銘柄でお茶を濁すような相場の張り方しか、今はしていない。
- 具体的には、明らかに人気化すると分かっているセクター。バイオテクノロジー。
- 新型肺炎の薬、ワクチンが出てこないと、ノーマルな暮らしに戻れない。
- 外出禁止令が解除されても、今まで通り通勤電車のつり革触れる?治療薬やワクチンがまだないから触れないよね。それらは必要不可欠。
- そうなのであれば、相場をやっている人間の一番素直な行動というのは、そのノーマルに戻れる夢を買おうということで、リジェネロン、ギリヤド、モデルナといった銘柄を素直に買っておけばいいんじゃない?
- モデルナという会社は、ゲノム創薬のジャンルに属する企業です。
- mRNA(メッセンジャーRNA)というのを利用して、ワクチンを作るデザイン会社。
- 難しい説明を抜きにすると、mRNAは人間の遺伝子はコピーされていくわけだけど、mRNAというのはそのコピーするときのコピー機だと思って。その複写機に注目して、それを操作することによって自分のデザイナーDNAを作る。それがモデルナという会社の技術。
- 今回、新型肺炎のゲノムがウェブサイトにオープンソースでアップされて、世界の研究者は誰でもダウンロードできるようになった。モデルナもダウンロードし解析して、新型肺炎のワクチンを完成して、NIHに納入したのがモデルナ。
- 早ければ年内に、お医者さんや看護婦さんなど、新型肺炎の最前線で戦っている人の予防としてワクチンの投与が開始されるかもしれない。
- ただし、ワクチンがアメリカでFDAから承認されるのに要した時間は、最低限でも2年間です。
- 治療薬とワクチンのカテゴリーがあるけど、治療薬の方が早い。
- レムデシビルというお薬があるけど、それは5月にFDAから承認されると思う。そのすぐ後に、リジェネロンのケブザラがOKでると思う。
- 治療薬ではその二つの銘柄(リジェネロン、ギリヤド)、ワクチンではモデルナ。それが一番早いと思う。だけど、早くても今年の末というタイミングになる。
- 究極的には、治療薬も、ワクチンも必要になるので、その3銘柄はど真ん中になると思います。
2020/04/13:一番有望な株を買って、ゆっくり待ちます。それが王道。
ヘルスケア3倍ETFどう?個別株のほうがいい?
- ヘルスケア全部が今回の新型肺炎でポジティブということではないと思う。
- 実際に、患者さんがどんどん病院に収容されていて、医療費がバカ高いということが、新聞記事になっているけど、実は病院は儲かっていない。それどころか、病院は大赤字らしいですよ。
- なぜかというと、新型肺炎の患者さんを受け入れるために、通常の手術とか病気を治すのが後回しになっている。
- 一番単価が高いのは、心臓が悪いとか、動脈が悪いとか、そういう大がかりな手術で、タイミングを選べるような病気が一番儲かる。そういった病気が後回しになっている。だから病院経営は火の車だと思う。
- 僕だったら、ヘルスケア全部をETFで投資するやり方はしない。
- そうではなく、新型肺炎に効く治療薬、もしくはワクチンを開発している個別企業の株を買った方が良い。
- 具体的にはギリヤドとか。ニューイングルランド・ジャーナル・オブ・メディスンという医薬専門誌がギリヤドのレムデシビルは新型肺炎に効くという論文を掲載しているので、今週は高いと思う。
- もうひとつの銘柄でリジェネロン。これなんかも新型肺炎向けのお薬を開発中です。そういった銘柄を買った方が良い。
- これ、一過性のものではない。伝染病というのは、普通、手を変え品を変えぶり返す。インフルエンザも根絶したなんて話を聞かない。伝染病は突然変異するからですよ。
- 実際、SARSやMaaSも、コロナウィルスだからね。今回のものだって、SARSのバリュエーションだから。当分の間、我々は新型肺炎みたいなものと、背中合わせで暮らしていかなければならない。
- ひとつのお薬が全部を制するという形にはならないと思います。治療薬だけで70種類ぐらいが研究開発されている。一番有望な薬だけを切り取っても5つか6つぐらいある。
- この新型肺炎に治療薬、もしくはワクチンで対抗していくというストーリーは、次の株式市場の大きなテーマになる。
- 治療薬が出てこなければ、世界の経済はオワコン。我々に未来はない。
- 株式市場のテーマを考えたとき、投資家がフォーカスするのは、こんなに大きな金額がこの問題ひとつにかかっているということ。たとえば、湾岸戦争とか9.11とか、そういうイベントが、株式市場のトーンを決めると思う。今は、新型肺炎でしょう?それを克服するというのは、経済効果がメチャクチャ大きい。当然、相場になる。
- 僕なら、一番有望な会社の株を買って、ゆっくり待ちますよ。それが一番王道の投資だと思うよ。
2020/04/08:ど真ん中の銘柄
- ギリヤドは買いだと思う。
- ムードとして、あたかも戦時下のようになっている。
- 暴動が起きるとかそういう報道があるけど、そういうのは一切感じない。他でも報告されていないと思う。
- むしろ、挙国一致体制。輪を乱す奴を許さない感じ。外出禁止令を破って遊びに行っている奴を懲らしめるという感じはある。
- 医療関係者に対してはリスペクトしている感じ。ムードとしては、政府ダメじゃんというより、みんなで頑張ろうという感じ。
- じゃあ、最終的にアメリカという国がこの国難からどういうふうに離脱するか。アメリカ国民が抱いているのは、テクノロジーのチカラによって克服しようというコンセンサスがある。
- それは、新型肺炎の治療薬、ワクチン、そういったもの。
- 銘柄的には、リジェネロン、ギリヤド、モデルナ。これらがど真ん中の銘柄。
- すでに、FacebookやGoogle、Appleとかはどうでもいい。広告売上激減すると思う。レストラン閉まっているのに。
- 僕が見る広告は、デリバリーできますとかそんな宣伝しかない。
- 相場の物色の流れは、1番目にヘルスケア、とりわけバイオテクノロジー。バイオならなんでも良いというわけではなく、伝染病に強い銘柄。それを選ばなければならない。
- 次に、ディフェンシブ株。これから景気が悪くなるわけだから、クラフトハインツとかウォルマート、ダラージェネラル、キャンデルスープとか。
- 3番目にリモートワーク関連銘柄。
- ほんの一握りの銘柄しか買っていけない状況になっている。
2020/04/06:これからはバイオのプラットフォームが重要になってくる
- 新型肺炎の問題を根本解決するためには、治療薬、ワクチンが必要です。
- それをやるのがバイオテクノロジーの株。具体的にはギリヤド、リジェネロン、モデルナ。そういったところが効く薬を持っている。FDAに承認されていないだけ。
- FDAの承認プロセスは憲法みたいなものだから、それを曲げることはできない。でも人道的見地から未承認薬でも重症な患者には使ってあげるべきじゃないかという例外規定がある。
- それをつかって、レムデシビルというお薬は、150万回の投与される回数分を準備すると。10月までに50万回、年末までに150万回分…そういうキャパシティーを確保しています。
- これはギリヤドだけが作るのではなく、世界の製薬会社にお願いをして、バイオ創薬ができるキャパシティーを持っている世界企業にお願いする準備を進めている。
- FDAから承認されていないお薬なので無料提供。だからギリヤドには一銭も入らない。
- しかし、ギリヤドという会社は非常に利益率が高くて、昔メチャクチャ儲けていた。薬価も高い。それで世間から非常に叩かれた。
- そういう過去があるので株価がメチャクチャ安い。
- 割安に放置されている理由は、世界から嫌われているというか尊敬されていないから。
- PERが低い理由は、この会社の収益力の問題ではありません。むしろ、リスペクトの問題なんです。
- 今回、新型肺炎向けの薬を無料で大量でばらまくという意味では、信用回復になるわけです。
- だから、無料で配った方がギリヤドの株価は上がると思います。
- 新型肺炎みたいな伝染病の特徴として、今年で根絶するというタイプの問題ではない。毎年、ちょっと違うタイプのインフルエンザが流行するのと同じ。
- 新型肺炎も、今後、何年にもわたっていろんな形の変異がでてくると思う。そうすると、それに対してのお薬はちゃんと課金すればいいわけだから、将来に向けての新しい成長のロードマップが開けちゃった。新しいカテゴリーができた。
- だから、今、儲ける必要がない。
- それはモデルナも同じこと。
- 今年、儲ける気はない。それは儲けなくてもいい。
- 将来にわたって、毎年、毎年、新しいワクチンを出せればそれはドル箱になる。
- 第二次世界大戦みたいなもの。この新型肺炎を克服する努力、それが国民が一致団結してやっていること。
- 日本のマスコミで銃が売れている、これから市民が殺し合いになるとか馬鹿なことを言っているマスコミはアメリカのこと知らないよね。
- そうではなくて、アメリカ人の心はひとつになっているんですよ。9.11のときと一緒なんですよ。
- 世界での切り込み隊長がギリヤドであり、リジェネロンであり、モデルナである。
- 株式市場でどの株がチヤホヤされるかというのはわかりきっている。
- 一番のヒーローを買うというのが王道。
- ギリヤドなんて伝染病の世界では第一人者でノウハウが、がっちりある。
- リジェネロンもプラットフォーム企業で、抗体を量産する技術は誰よりも持っている。
- GoogleやAmazonがプラットフォームである時代が終わったんですよ。
- これからはバイオのプラットフォームが重要になってくるわけですよ。だから、この辺の銘柄に注目している。
4/19に落ち着くとじっちゃまの予想がありましたが、その後は治療関連株は下がっていく傾向にありますか
- そうではないと思います。
- 4/6、つまり今日、NYでの新患者数がピークになるというのはベストケースシナリオ。もう、そうなっていないよね。
- それは第一関門にすぎない。第一関門を通過したら、すぐに第二関門が来る。それは何かというと、毎日、毎日、患者数が減っていかなければならない。それを2週間続けて4/19が来たら、ようやくロックダウンが解除できるというのが第二弾ですよね。
- でも、そこでも終わりではない。なぜかというと、お薬がないんだから。
- 根本的に解決しようとなると、治療薬、ワクチンといったものができなければいけない。
- 治療薬は当然できると思う。承認される薬が出てくると思う。ワクチンも当然でてくると思う。なぜかというと、新型肺炎は難しい病気ではない。
- 新型肺炎のゲノムは全部解読されています。それはオープンソースでデータベースが誰にでもアクセスできるようになっている。
- 病気がどのようにして進行していくかという経路も、こういう作用でこういうことが起きるんだなという病気の道順も明快に分かっている。
- たとえば1980年代にエイズが出てきたときには、どういう仕組みでこういう病気になり死んじゃうのかというのが何年もわからなかったんですよ。いろいろ研究してようやく突き止めた。
- 新型肺炎の場合はそうじゃない。どういうゲノムかも分かっているし、何をやらなければならないかということも分かっている。ワクチンも完成している。
- ゲノムが解析された22日後にモデルナは、すでにバイオエンジアリングでワクチンを完成させている。それでNIHに納品しているんです。お薬もあるんです。
- 何がないかというと、FDAのルールに従って承認されていないだけの話なんですよ。
- 新型肺炎のお薬はひとつだけが承認されるのではなくて、指輪物語じゃないけど、ひとつのリングが世界を制する…というタイプのモノではない。
- そうではなく、何十種類もの新型肺炎の薬が出てくると思う。エイズ薬だって何十種類もある。ガンも同じ。
- 今年出たこれは、まずまず。でも、今度こっちの薬のほうがいいんじゃない?といった形でお薬が出てくる世界だと思う。
- それに対して、新型肺炎自体も、毎年変異を繰り返して、手を変え品を変え、人類を襲ってくると思う。だから、長いテーマなんです。
- なので4/19になったらバイオのテーマが終わるのか…といったらそうじゃない。これからが始まりですよ。しかも、戦いの道は長いですよ。
- 第二次世界大戦でいえば、今はナチスがポーランドに攻め込んだレベルよ。これからロンドン大空襲みたいなものが起こるかもしれないし、最後はベルリンまで攻め上がっていかなきゃならないでしょう?
- だから相場が終わることを心配しないでいいです。
2020/03/28:ギリヤド、いい。
- 今は、お茶を濁すような周辺的な材料株とかをつっつく投資の仕方しかできないんじゃないかと感じている。
- たとえば新型肺炎の治療薬を作っているギリヤド。あるいはリジェネロン、新型肺炎のワクチンを作っているモデルナ、そこらへんあたりがいいんじゃないか?
2020/03/23:新型肺炎の治療薬を持っている。買い
- 新型肺炎の治療薬を持っている。買い。
2020/03/20:リジェネロン>ギリヤドの順番。だいぶ遅れてモデルナ
- 1993年か94年だったと思うけど、IPOしたとき共同主幹事だったのでよく覚えている。
- 本社はNYのマンハッタンから北にいったキャリータウンというところにある。
- これは異色で、バイオ企業というのはサンフランシスコにあり一大城下町になっている。もしくはサンディエゴ大学の城下町、たとえばイルミナとかがある。
- 東海岸に移れば、ボストン近郊にバイオテック企業のスタートアップがあった。バイオジェンもその一例。
- あるいはNYから南に下ったニュージャージーあたりは製薬会社が多かった関係で、そこにもバイオンテック企業が多い。
- しかしニューヨークから北にいったキャリータウンは、バイオ研究が盛んな街ではない。そういうところにわざわざ本社をかまえるというのが、逆張り的なやり方。その社風をすごく表していると思う。
- R&Dにこだわる会社で、コロンビア大学のメディカルスクールの卒業生達が中心になって作った。基礎研究をがっちりやっている。
- R&D費用を湯水のごとく使って、金にならない研究を永遠とやっている。
- リジェネロンがIPOをしてその株を売って、投資家に買ってもらいたが、ずっと長い間、鳴かず飛ばず。非常にセールスマン泣かせの銘柄だった。
- 長年のノウハウの蓄積があるので、新型コロナの局面では応用力がすごい。
- リジェネロンは、ベロシニュウム技術、遺伝子組み換えマウスを使って、ハツカネズミで抗体を量産する技術を持っている。完全人型モノクローナル抗体を量産するためのプラットフォーム。それを使って新型肺炎のワクチンを量産できる。
- 普通、こういうバイオ創薬の場合は、マウスの中で遺伝子組み換えをして抗体を作り、それを人間に投与するというやり方。それだと人体は異質なモノが入ってくると拒絶反応しやすい。まず、人体ゲノムをマウスに注入して培養する。つまり、リジェネロンの技術は順序を逆にしている。
- もう35年ぐらいそういう技術をじっくり熟成してきた。長いリードタイムをもった技術です。
- なぜそういうものが重要かというと、バイオ創薬というのはいいんだけど、化学ではなく生物の中でお薬を培養するわけだから、ボリュームが問題になる。バイオ工場のFDAの基準を満たすかという敷居が高い。
- 単にバイオ創薬で新薬が出てきたといっても、工場を建ててそれがFDAの承認されて…とか、そういうプロセスをいちいち経ていたいたら、量産にこぎつけるのにものすごく長い年数を失う。
- 新型肺炎が出てきて、1からスタートして最短距離でいっても時間がかかる。新型肺炎みたいにものすごく拡散して患者数が増えているけど、そのときにお薬をポンポンと作ることができなければ、意味が無い。大事なのはボリューム。リジェネロンには、それができるということ。
- 今説明した技術を使って新型コロナウィルスの治療薬をゼロから開発することも当然やっているけど、それと並行して今すでにFDAから承認されて市場に出まわっているそういうお薬を単に転用すればいいという発想もあってよいはず。それもリジェネロンはやっている。それがケブザラという薬。
- ケブザラはもともと関節リュウマチの治療薬として、サノフィーと組んで開発したお薬です。人型抗ヒトIL6受容体モノクローナル抗体という種類。
- サイトカインと呼ばれる細胞から分泌される低分子のたんぱく質で、免疫担当細胞同士が連絡を取り合うコミュニケーションのたんぱく質がある。その中でインターロイキン6と呼ばれる炎症がでるときのメカニズムに関わっているレクチン(毒素)がある。その毒素を制御する。その薬が世界で承認されているのがふたつあって、ひとつはロッシュのアクテムラ、もうひとつはリジェネロンのケブザラ。
- このケブザラは承認されていて、すでに量産体制にはいっている。新型肺炎に効くと言うことになればすぐにでもマーケティングすることができる。
- なぜ新型肺炎がきついかというと、肺がものすごい炎症を起こしてしまう。息が苦しくなって四六時中プールで溺れているような窒息感を感じる。意識があっても溺れているような感覚にとらわれる。その苦しみの中で体力の無い老人から順番に死んでいくという怖ろしい伝染病。人工呼吸器が足らないといっているけど、元を正せば、肺の巨大な炎症が原因。そうすると炎症を抑えることができれば、人工呼吸器が必要なくなるし、溺れているような感覚が消える。
- もともと関節炎とかリウマチのための治療薬として開発されたケブザラがなぜ新型肺炎に効くのかというメカニズムを説明すれば、同じ炎症に効く薬だから…という説明になる。
- たぶん、リジェネロンのケブザラが新型肺炎に効くと言うことになれば、FDAがすぐ使っていいよと承認すると思う。1、2か月後にはケブザラが新型肺炎の治療方法として利用される可能性が強いと思います。
- その次に有効なお薬としては、ギリヤドのレムデシビル。これはもうアメリカ国内でも実際に投与されている。その翌日から治ったという患者が出ている。薬効があるのは間違いない。ただし、FDAの承認が出ていない。通常の新薬承認の手続きを経て正式に承認されるには1年ぐらいかかるはず。
- 実際には新しい法律で人道的見地から未承認の見地から、未承認薬でも投与を認める特例制度を活用することができる。これはトランプ大統領が1年ぐらい前にOKした特別立法。トランプ大統領がどや顔して、俺がコレを認めたとしきりにアピールしていたけど。
- 新薬の承認がでていなくても、命に関わる一刻を争う状況であれば投与してもよいという例外規定があるわけで、それを活用してギリヤドの薬が使われる可能性がある。
- ギリヤドという会社も伝染病の最高権威の企業の一つ。生産、FDAとのすり合わせ、そういう対応は得意中の得意だと思います。
- 要するに未知の伝染病が怖ろしいのは、治療薬やワクチンが存在しないから。新型肺炎の殺傷力、伝染力といったものは平凡な伝染病。良い薬があるということになれば、この疾病に対する世間の評価が変わってくる。
- 即、売上高に繋がるという順番からいえば、1.リジェネロン、2.ギリヤドの順番だと思う。
- だいぶ遅れてモデルナというバイオ企業がある。これは新型肺炎のゲノム、これはオープンソースプロジェクトでウェブ上で公開されているけれど、そのゲノムから逆算してワクチンを完成してNIHに納品した企業がモデルナ。こちらのほうは、通常の臨床試験のプロセスを経ないと行けないので大分時間がかかる。
- それからイノビオ(INO)は、今回の新型肺炎の問題が起きたときに最初に言及した銘柄。セピという伝染病の防止するための世界的連絡組織から最初にR&D予算を受け取った企業がINOだった。それは株価が暴騰していま下がってきている。
- この会社は実績がゼロなので、そもそもワクチンを完成させることすらできないかもしれないから、僕だったら後回しにしたいと思います。
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