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外貨準備の目安とインド外貨準備の安定性は?

インドEFT(EPI)に投資しています。

新興国投資はハイリスクです。そこで、インドはどのぐらいの外貨準備を持っているのかを把握することで、投資の判断材料にしておきたいところです。外貨準備についての基礎を整理しつつ、インドの外貨準備がどのぐらいあるのかまとめます。

外貨準備とは

外貨準備とは、国が持っている外国のお金(外貨)の「貯金」のこと。これには、アメリカドルやユーロ、金(ゴールド)などが含まれます。

国が外国から何かを買ったり、急にたくさんのお金を支払わなければならなくなったとき、すぐにその国の通貨(日本なら円)で払うことはできません。そのため、外国のお金(外貨)を使って支払う必要があります。そこで、いつでも必要な分の外貨を持っておくために、外貨準備をしているのです。

また、外貨準備は国の経済が安定していることを示す目安にもなります。たくさんの外貨を持っていると、外国からの信用も高まり、いざというときに国の経済を守る「安心材料」となるのです。

つまり、外貨準備は国のお財布の中にある「安全な貯金」のようなものと考えるとわかりやすいです。

外貨準備の目安

新興国において、外貨準備は「輸入するための支払い」に使われます。つまり、外国から商品やサービスを買うときに必要な外貨を確保しておくことが大切です。

一般的に、新興国では「輸入の3〜6ヶ月分の外貨準備があれば安心」とされています。これは、もし急に経済が悪くなったり、外貨が足りなくなったりしても、その期間は問題なく外国から必要なものを買うことができるという目安です。

例えば、もしその国が毎月100億円相当の輸入をしているなら、300億円から600億円分の外貨を持っていれば「安全な状態」と言えます。これにより、国は突然の経済的なトラブルや、外国との取引に困ることを防げるのです。

つまり、外貨準備は、国の「貯金」であり、3〜6ヶ月分の「生活費」を蓄えておくことが大事だと考えればわかりやすいです。

インドの外貨準備額は大丈夫か?

2024年10月初旬時点で、インドの外貨準備高は史上最高の7,049億ドルに達しています。この結果、インドは中国、日本、スイスに次いで、世界で4番目に外貨準備が7000億ドルを超えています。
MENAFN Hindustan Times IndUS Business Journal

外貨準備の増加は主に外貨資産の増加によるもので、外貨資産は6,161.5億ドルに達しています。また、金の保有量も増え、657.96億ドルに上っています。
MENAFN​ IndUS Business Journal

この水準は、輸入額の3〜6ヶ月分に相当する外貨準備を維持するという新興国向けの一般的な目安を大きく上回っており、インド経済の安定性を示しています。

Hindustan Times IndUS Business Journal

この外貨準備の水準は、インドが外部からの経済的ショックに対して十分なバッファーを持ち、経済の安定性を保つとともに、外部の金融圧力に対処する能力を高めるものです。

まとめ

  1. 外貨準備は国の経済が安定していることを示す目安である。
  2. 一般的に新興国の外貨準備は、輸入の3〜6ヶ月分の外貨準備があれば安心できる。
  3. インドはその基準をクリアしている。

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