※本サイトはアイフィリエイト広告を利用しています。

注目銘柄:オンライン大手旅行代理店エクスペディア (EXPE)は買いか?

オンライン旅行業界の代表的なプレイヤーであるエクスペディア(ティッカーシンボル:EXPE)が、復活の兆しを見せているようです。

今回は、エクスペディアの現状と、今後の成長戦略について考えてみます。

エクスペディアとは?

エクスペディアは、世界最大級のオンライン旅行代理店(OTA)のひとつです。航空券、ホテル、レンタカー、パッケージツアーなど、旅行に関するあらゆるサービスを提供しています。

エクスペディアのプラットフォーム 特色
expedia.com 行予約サイトで、ホテル、フライト、レンタカー、バケーションパッケージなどを提供
Hotels.com 世界中の宿泊施設を対象とした予約サイトで、特にホテル予約に特化
Vrbo バケーションレンタルに特化したプラットフォームで、特に家族旅行やグループ旅行向けの貸別荘やコンドミニアムを提供
Orbitz 宿泊施設やフライトの予約を提供する旅行サイト。Orbitz Rewardsを通じたポイント制度も特徴
Travelocity エクスペディア傘下のオンライン旅行代理店
CheapTickets フライトや宿泊施設をリーズナブルな価格で提供するプラットフォーム。コスト重視の旅行者に人気
Egencia 法人向けの出張管理サービスを提供するプラットフォームで、企業の出張業務を効率化
trivago ホテルのメタサーチエンジンで、複数の旅行サイトの料金を比較し、最適な宿泊施設を見つける

なぜエクスペディアが注目されているのか?

2024年10月。ライドシェア大手のウーバー(UBER)がエクスペディアの買収を検討していると報道があり、時間外取引でエクスペディア株は一時9.3%と暴騰し、今、注目されています。

旅行予約のエクスペディア株急伸、ウーバーが買収検討とFT報道
17日の米株式市場時間外取引で旅行予約サイトの米エクスペディア・グループが急伸した。ライドシェア大手のウーバー・テクノロジーズがエクスペディアへの買収提案を検討しているとの英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)の報道が材料視された。

エクスペディアが注目される背景は、そのほかにもいくつか考えられていますので以下にまとめました。

コロナ禍からの回復

コロナ禍で世界中の旅行が制限され、エクスペディアの業績も大きく落ち込みました。しかし、ワクチン接種が進み、各国間の移動制限が緩和されるにつれて、旅行需要が回復し始めています。エクスペディアも、この流れに乗り、業績の改善が見込まれています。

サービス拡張とデジタル化推進

エクスペディアは、コロナ禍を機に、事業改革を進めています。具体的には、複数の旅行関連企業を買収し、サービスを拡充したり、デジタル化を推進したりしています。これらの取り組みが、今後の成長に繋がると期待されているようです。

株価の割安感

エクスペディアの株価は、コロナ禍の影響で大きく下落しましたが、現在は回復傾向にあります。しかし、まだコロナ禍前の水準には戻っておらず、割安感があるという見方もされています。

エクスペディアと主な競合プラットフォームとの比較

グローバル展開するOTA大手で競合となるのは、オランダ・アムステルダムに本拠地を置くブッキング・ドットコム(ティッカーシンボル:BKNG)。agodaの運用で知られています。

これらの企業は、それぞれ特徴的なサービスを提供しており、激しく競争を繰り広げています。

企業名 特徴 強み 弱点
エクスペディア(EXPE) Expedia、Hotels.com、Vrbo、Orbitz などを運営し、オンライン旅行市場の大手 複数のブランドを運営し、多角的な収益源を持っている。 価格競争力にやや劣る。競合との競争激化により広告経費が増え利益率を圧迫。
Booking.com
(BKNG)
世界最大級のオンライン宿泊予約プラットフォーム。 価格競争力、豊富な宿泊施設。グローバル市場での圧倒的なシェア。 高い手数料構造や広告依存、顧客サポートが弱いという声も。
Agoda
(BKNG)
ブッキングドットコムのプラットフォーム。アジア市場で強力な存在感を持つオンライン宿泊予約サービス。 アジア地域の宿泊施設に強い、モバイルアプリが使いやすい 西洋諸国のホテルが少ない。競争激化による利益率圧迫。航空券やレンタカーなどの他の旅行関連サービスの提供が他より劣る。
Airbnb
(ABNB)
バケーションレンタルや個人宅の宿泊を提供。 ホテルにはない個性的な宿泊施設を展開。価格帯が多様 世界各地で民泊の規制が強化される制限リスク。ホストの質が不安定。
Trip.com Group
※旧Ctrip (TCOM)
Ctrip、Skyscanner、Qunar などを運営。中国オンライン旅行会社最大手。 中国国内市場で非常に高いシェア 中国国内での政治リスク。中国国内の競合激化。
Hopper(未上場) フライトやホテルの予約アプリ「Price Freeze」を運営。 AIやデータ分析を駆使した価格予測に強み。航空券価格の動きを、95%の精度で予測。主要サービスアプリ「Price Freeze」はTrip.comやagoda等にも外販し収益源となっている。 アプリに特化しているため、ウェブ上でのサービス提供が限定的。
急速な成長に伴い、カスタマーサポートの対応が不十分。

昨今、ホテルや航空券においては、いかに安く購入するか…に重きを置いた若いユーザーが急増しています。

彼らの多くはブランドにこだわることがなく、安ければ良いという考え方の持ち主です。

そのため、ホテルや航空会社から直接チケットを購入するのではなく、エクスペディアのようなオンライン旅行代理店のプラットフォームを利用する傾向にあります。

そのため、ブッキングドットコムやエクスペディアの二社は寡占状態にあると言われています。

エクスペディアと競合ブッキングドットコムとの比較

競合のブッキングドットコムとで、売上高、EPS、営業CFマージンを比較してみました。

売上高と成長率

ブッキングドットコムのほうが売上高は大きいです。

EPS比較

EPSもブッキングドットコムの勝利。結構、差を付けられています。

営業CFマージンの比較

営業CFマージンもブッキングドットコムのほうが大きいです。

エクスペディアの今後の成長戦略

エクスペディアは、今後の成長戦略として、以下の点が挙げられます。

  1. デジタル化の推進: AIやビッグデータを活用し、よりパーソナライズされた旅行プランを提供する。
  2. サステナビリティへの取り組み: 環境に配慮した旅行商品の拡充や、サステナブルな観光を促進する。
  3. 新たな市場への進出: 新興国など、成長が見込まれる市場への進出を加速させる。

投資する上での注意点

  1. 旅行業界の不確実性: 世界情勢や経済状況によって、旅行業界は大きく影響を受けます。
  2. 競争の激化: オンライン旅行代理店の競争は激化しており、エクスペディアの優位性がいつまでも続くとは限りません。
  3. 株価の変動リスク: このところ株価が急上昇しています。ここで飛びついてやられることも考えられます。チャートはカップウィズハンドルに近づきつつあるので、ハンドルを作ったら乗っていいのかもしれません。

まとめ

エクスペディアは、コロナ禍からの回復が期待される有望な企業です。このところ株価が上昇しています。個人的には一旦頭を冷やして、割安感が出てきたらホールドするのも面白いかと想像します。

管理人
管理人

投資する前に、しっかりと情報収集を行い、ご自身の判断で投資するようお願いします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました