バイオンテック(BIONTECH BNTX)の株価と今後を分析・整理するため、じっちゃま発言を中心にまとめています。
2021/05/06:僕ならそろそろ整理する
バイデンがコロナワクチン特許放棄することを支持したというニュースが流れ、MRNA, BNTXなどが軒並み下落している。こんな共産主義みたいなことが本当に起こる?
- 特許を放棄するというのは、その特許が取得された国以外の国々における特許権利の主張をやめるということ。
- 特許を取得された国においては、逆に強化されます。
- 全部のパテント(特許)を放棄するのではないということを理解してください。
- 知財を保護するという意味で最も重要なのは、実はパテントではない。何が重要か。実際の製造がメチャクチャ難易度が高く、その製造ノウハウが知財の保護に繋がっていると思う。
- 実際に、モデルナのワクチン、バイオンテック・ファイザーのワクチンの差はない。もっと言えば、誰でも作れる。でも、青写真はコピーされても、どうせできない、作れない。
- バイデン大統領が特許放棄を指示すると打ち出したところで、何も変わりません。
- 実際にこのノウハウに基づいてワクチンを製造できるのは、ファイザーとモデルナだけ。
- 百歩譲って、楽観的に見ると、ひょっとすると中国はそのノウハウをコピーして、ワクチンを完成するかもしれないが、その場合でも難易度はメチャクチャ高い。
- アメリカはもうワクチン接種がすごいスピードで進んでいる。二十代の息子も接種を終えている。20代でも注射が行き渡っている。ということは、小中高校生を除けば、大人全員にワクチンが行き渡ったと考えて良い。
- 夏にかけて3億回分のワクチンがアメリカ国内だけで余ると言われている。そのワクチンは輸出することになる。そのなかにモデルナ、ファイザーに加えてアストラゼネカのワクチンも含まれています。
- トランプがワークスピード計画を発表したときは、どのワクチンが成功するか分からなかった。イギリスのアストラゼネカからもアメリカ政府はワクチンを買いました。で、もらった。
- しかし、結果としてアストラゼネカのワクチンは、緊急使用承認は下りていない。ワクチンは届いているが、未使用で保存されている。アストラゼネカのワクチンはたぶん再輸出されると思う。
- アストラゼネカや中国のシノファームのワクチンは変異種にあまり効かないと言われている。
- セネガルとかアフリカ大陸の沖合にある島国では、中国の新型コロナワクチンの接種が国民の60%ぐらい終わっているが、でも変異種に効かず、ワクチン接種済みでも新型コロナにかかっている。
- どのブランドのワクチンを接種するのかというのが、非常にポイントになっている。結論的には、ファイザー・バイオンテックかモデルナのワクチンが一番良い。
- ジョンソンエンドジョンソンやアストラゼネカも悪くはないけど、ん〜どうだろうねぇ〜という感じ。
- 本当に効くワクチンは数が限られている。2種類しかない。ファイザー・バイオンテックかモデルナのどっちか。
- 最終的には、ファイザーは生産能力を上げているので、世界の人々にもファイザーのワクチンが回っていくと考えるのが自然。
- その場合、一回当たり19ドルということにアメリカではなっているが、新興国ではお金がないので安い値段になりそう。その交渉のひとつとして、特許放棄の話がそれにからめて出てきている。
- 世界の人々がワクチンを接種しないと、アメリカ人が全員注射したとしても安全ではない。世界から新型コロナを駆逐しなければ、また脅威にさらされる。
- 安い値段で世界の人にワクチンを輸出するというのは、ファイザーやバイオンテックは、最初からそういうふうに考えていたと思う。
- 今回のワクチンに限らず、他のお薬でもそう。ただ同然でアフリカとかに出している。それと変わらない。
- バイデンのパテント放棄に賛成というニュースは、ニュース性はゼロ。
- バイオンテックやモデルナの株価が下がっているのは、理想を買い現実で売り。実際に大きな売上高がたって、ビッグビジネスとして成立したということが明確になったから、株価が下がっているんです。
- 売りタイミング?⇒今かもしれない。
- もうすでにギクシャクしたチャートになっている。
- 買いのチャートになっているとは思えない。
- ひと相場終わった。あまりワクワクしないね。
- 僕ならそろそろ整理する。
- EPS予想2.47ドルに対して結果2.84ドル。売上高予想20.6億ドルに対して、結果19.4億ドル。まぁ、ミスしていますね。
- 新型コロナワクチンは、かれこれ1年突っついてきた材料。新鮮味はない。アップサイドはしれているんじゃない?
2021/05/01:今、集中投資するとあまり良くないのかも
- BNTXは株価が伸びたあとだから、今、集中投資するとあまり良くないのかも。
- これでもか、これでもかという形で良いニュースが出たあとだからね。
- 足元の業績はいいけど、株価的には妙味がだんだん薄れている。
- いの一番に臨床試験を開始した企業はモデルナ。3月上旬に開始した。
- 2番手はドイツの会社でバイオンテック。ファイザーと組んでいる。4/1から臨床が始まった。
- 3番手はイノビオ。4/5。
- 4番手はシノバックス。これは中国の会社。4/7。
- 次は、ウーハンインスティチュートとシノファーム。これも4/7。中国の会社。
- そのほかは、オックスフォード大学は4/28から臨床開始。インペリアルカレッジ、イギリスの東京工大のような大学で5/1から臨床開始。ノババックスは5/12。キュアバックは6/1、サノフィーGSK7/1。バックスアート7/1、アルティミウム8/1、ジャンセン(ジョンソンアンドジョンソンの子会社)9/1。そんなような感じ。
- かなりたくさんの銘柄がありひしめいている。
2021/04/24:そろそろかも
- OVID19ワクチンはmRNAが主流になりそうですが、今後MRNA, BNTXが買収の対象になる可能性はある?⇒それはないと思います。
- いまは面白いように根が伸びている瞬間なので、まだ持ってて良いと思うけど、そろそろかも。
- ずいぶん上がった。
- 昔(この銘柄について)話をしていたときは40ドルぐらいだった。今、170ドルぐらい。
- サプライズの要素というのはぜんぜんないと思う。
2021/04/18:今年は良いけど来年は…
BNTX, MRNAは世界全体が市場になる事を考えるとまだ利益が伸びると思う?
- はい、そうだと思います。2020年は16セント、2021年は22.88ドルのEPS。これもメチャクチャ利益が伸びる。だけど、その次の年は16.77ドル。YoYでダウンになる。
- たぶん、今年は良いけど来年はねぇ〜という部分でわだかまりがあるんだと思う。
BNTXはPFEとの契約が終了するのでMRNAの方が良いかも。しかし今後もBNTXがワクチン開発を続けるとしたら、PFEや他の会社と再契約して、さらに売り上げを上げて成長する可能性もある?
- はい、そうです。これは契約が修正されるという意味。いきなりゼロになると言うことではないと思います。
前回、BNTXとPFEとの利益配分の見直しについてお話しされてた。BNTXによって変異種に対応したワクチンのバージョンアップが行われた場合、利益配分は、また50:50からになると思う?
- わかりません。だけど、そこがひとつの見どころだと思います。
- 変異種が出てくるということは、バイオンテックの見地からすれば、それは保険の役割を果たすということが言えるかもしれない。
2021/04/09:そういうきちんと襟を正したビジネスとして、真剣な会社の株を買いたい
ワクチン需要の継続は続くと思う。MRNA, BNTX, PFEで以前PFEを推奨してた。もう少し詳しく教えて(EBS, AZN, JNJ)
- 今の段階で一番ものすごく好調なのは、モデルナのワクチンとファイザーバイオンテックのワクチン。そのふたつが好調。
- バイデン政権の当初計画では比率で言うと、ファイザーバイオンテックが2、モデルナが2、ジョンソンエンドジョンソンが1。その比率でワクチンを供給する計画だった。
- ところが、ジョンソンエンドジョンソンの下請けのエマージェントがチョンボして、他の顧客であるアストラゼネカとジョンソンエンドジョンソンの原料を混ぜこぜにしてしまった。1,500億ドースの原料がふいになってしまった。
- それは、ジョンソンエンドジョンソン、アストラゼネカにとっても大打撃だった。アストラゼネカはヨーロッパの下請けも上手くいっていない。
- モデルナとバイオンテックのワクチンだけが、アメリカ国民が今打ちたいワクチンになりつつある。それはヨーロッパの人たちも気持ちは一緒。
- ふたつの企業のビジネスチャンスは拡大すると思うけど、当初計画以上に増産していても、世界ニーズには追いつけない感じになりつつある。
- たぶん、世界は来年も再来年も毎年年中行事みたいに、1年に1回ワクチンを打たなければならないと思う。
- そういった意味では、一番恩恵を受ける企業はモデルナ、2番目はバイオンテックだけど、今ジョンソンエンドジョンソンと売上高を折半する契約でやっている。来年以降は契約内容が変わると思うが、バイオンテックに徐々に不利な契約になっていくと思う。
- バイオンテックのほうがモデルナよりもアップサイドは低くなると思う。ファイザーはバイオンテックとパートナーを組んでいるけど、ワクチン以外のビジネスもたくさんあるので、ワクチンのストーリーだけでファイザーを買うのは間違っていると思う。
- それ以外のワクチン株は、買えない。リスクが高すぎる。
- とりわけ生産リスクで問題続きなのが、ジョンソンエンドジョンソン。あるいはアストラゼネカ。
- 世界で最初にワクチンが承認されたのは、アストラゼネカのワクチンだった。そのときにアストラゼネカがすごく格好付けて「我々は世界に無料ワクチンを配る。社会に貢献する!」とブチ開けた。
- しかし、お前のワクチンなんていらないと世界からそっぽを向けられれば、みんなほしくない。アストラゼネカに起きている問題は、突き詰めてそういうこと。副作用の問題、異物混入とかの話をしているわけでしょう?
- 一方、ファイザーは米国政府から「回復資金いりますか?」と水を向けられたけど、「政府の金は一切要りません。自分が自分でR&D費用を出して開発します。」そして臨床試験の時に、MIHが臨床試験を手伝おうか?と言ったが、ファイザーは「いや、結構です。自分のところで臨床試験できます。政府をからめたらスピードが遅くなる」という形で、ワクチンを増産できるように独自で工場を全部開けて、生産し始めた。
- 政府にワクチンを納入する際、他の企業は無償でワクチンを提供するとか言っていたが、ファイザーは「これはうちがR&Dして、努力して完成した商品だから、その対価はきっちりいただきます。」と、1ドース19ドルという良い値段で政府に買い取りさせた。
- そのとき、ファイザーってどこまで高飛車な会社だよね、というふうにファイザーのCEOに対する目は、冷ややかだった。
- ところが、実際にワクチン接種が始まったら、アストラゼネカのワクチンから副作用の問題がでてきたとか、ジョンソンエンドジョンソンは原料間違っていたとか、そういう取りこぼしがポコポコ出てきた。
- 要は、ちょいなちょいな〜と、政府のお金をもらって、葉巻を吹かして、ふんぞり返って仕事もせずにのらりくらりしていたやつは、全滅した。
- 最初から自分の金を使って、自分のリスクできちんとしたワクチンだけが生き残っている。
- 僕だったら、そういうきちんと襟を正したビジネスとして、真剣な会社の株を買いたい。それはモデルナ、バイオンテック、ファイザーだということ。
2020/10/08:承認されても他社の動向を見極めて
BNTXが承認されたら、ホールドしててOK?
- たぶんホールドしたほうがいいと思う。
- トランプ政権のワープスピード計画に対して納品したワクチンの4倍の生産キャパシティをファイザーは確保している。
- それをフルに利用されるかどうかは、他社のワクチンがどのタイミングで承認されるかに大きく左右される。
- もし、他社がもたもたしているなら、バイオンテックのビジネスチャンスはキャパがあるから大きくある。
- それを見極めてから降りたい。
REGN、LLYの治療薬が承認されたら、ワクチンの相対価値が下がって、11月以降のワクチン承認までに影響受ける可能性ある?
- それはない。
- ワクチンが承認されてみんなに行き渡れば病気にかからなくなるので治療薬の活躍する余地は狭まる。でも、ワクチンが完成していない以上、感染するひとも病気になるひともいるから、治療薬も必要になる。
- 最初に治療薬ができたからといって、ワクチンの重要性がなくなるのはありえない。でも、最初にワクチンができた場合、治療薬の重要性は小さくなる。
- ワクチンは1億、2億、3億ドースというようなべらぼうなスケールで世界中の人にばらまかれるもの。治療薬は5万人、7万人…全員に行き渡らない。ぜんぜん違うでしょう?
2020/10/02:予定は立てない。
一週間前にワクチン株の値動きがおかしいと言ってたけど、ここ数日のBNTXの動きはその懸念を払拭したと捉えて良い?
- はい、そうです。
BNTXのワクチンが承認されたら、一発花火で終わる?
- それはそうかもしれない。よく分からない。
- 花火がどのぐらい大きいかは分からない。
- 承認される前に噴くかもしれないし。
- 何度も言っているが予定は立てない。シナリオはない。
- 僕の心は空っぽです。それが、ベストポジションだと思う。
2020/09/20:超えていくんじゃない?
BNTXを100、MRNAを90、EBSを130で買った、将来超える?
- 3銘柄ともぜんぶ超えるんじゃない?たぶんね。
GILDで損してる、BNTXに乗り換えるのどう?
- そういう手もあると思う。なぜなら、ニュースの早さでいうと、バイオンテックはコロナのからみで一番早くデカいニュースがでるかもしれない。
- 新薬承認で買いたいなら、選ぶ銘柄はバイオンテックになるでしょうね。
2020/09/18:バイオンテックは買い!
BNTXとVXRTについて見解を!
- バイオンテックは買いです。
- 最初に承認されるかどうかのニュースが出てくる銘柄だと思う。
- バックスアートはずっと後のストーリー。2、3日前に第一層臨床試験の許可がFDAから出ただけです。ストーリーが全然違います。
- トランプ政権がワークスピード計画として注目しているのは、経口ワクチンを開発しようとしているというだけ。
- 何も根拠もない。ストーリー一発です。そういう存在がバックスアートです。
- それに対して、バイオンテックは長距離マラソンでずっと走ってきて、いよいよスタジアムに入ってきた状態。ステージが違う。
BNTXがワクチン工場を買収して生産拡大を狙ってるニュースが出たけど、これは承認の可能性が高いから?
- バイオンテックがノバルティスのワクチン工場を買収した理由は、工場の立ち上がりに非常に時間がかかるから。
- 90年代、あるバイオテクノロジーの会社が新薬承認されて、いざ量産するとなったときにGMP認定をクリアできなくて、薬ができないという苦い経験をしたことがある。
- 低分子創薬というのは、比較的立ち上げやすい。だけど、高分子創薬、生きたお薬は工場で量産するのが難しい。そういうこともあって、工場を買収したのかなと思う。
- それ自体は、承認とは関係がないと思う。
MRNAとBNTXの出口戦略を教えて
- 10月中旬ぐらいまでは持っていて大丈夫だと思います。
- それ以降は、ワクチンの承認、非承認のニュースが出てくる。
- もし、非承認になったら株価は半分になると思う。
2020/09/09:PERがめちゃめちゃ安い!
MRNAの見解教えて
- モデルナに関しては、昨日下がった理由はSVBリーリンク証券がモデルナをダウングレードした。
- バイオンテックとモデルナの第三層臨床試験の進捗状況をみると、バイオンテックのほうが進行している。モデルナが承認された時点では遅いんじゃないかと。バイオンテックにシェアを奪われると。
- これは間違っていると思う。
- 今臨床試験で2週間ぐらい遅れているからといって、最終的に後れを取るかというのはわからない。そのアナリストは全部のワクチンを承認されるという想定でモデルナは売りだと言っている。
- しかし現実は違うかもしれない。ワクチンが失敗するリスクもある。実際、アストラゼネカのワクチンは、被検者の様子がおかしいというニュースが出た。その後でモデルナが買われた。一社消えることで他の銘柄が受ける恩恵は絶大。まだ、わからない。
- モデルナ、バイオンテックは脈があると思う。アストラゼネカですらわからないと思っている。
ワクチン株について承認、未承認の結果が出るまでは持ってないと言ってたけど、そのスタンスは変更なし?
- バイオンテックやモデルナに関しては、10/15まではニュースが出ないはず。その間は、遊べるということ。つまり、トレードしていて良い。
- でも、昨日のアストラゼネカのニュースのように、安全性に関していつネガティブな要素が出るかわからないので、リスクはあると思う。
- でも、全般的にいえば、ワクチン株はバリュエーションがメチャクチャ安い。ZMとバイオンテックのPER比べてご覧?あれって思うぐらい株価が安い。
AZN臨床中ですけど、MRNA、BNTXは10月中旬までニュースは出ない?
- はい、そういう見解です。
- 何も変更はアリマセン。
MRNA、BNTXを買い増すのは、IPO(Unityなど)が不発に終わってからで良い?
- IPOのほうが先に来ると思います。なので、少しキャッシュを残しておいた方がいい。
ワクチン株がこれまでパーフェクトなのにここまで低いのはなぜ?
- 全滅するリスクがあるからですよね。
ワクチン株はハイテクに比べて、好材料が出てもパフォーマンスが悪いのは投資家が両者をグロース株と認識しているから?
- ワクチン株はグロース株に分類されると思う。
- 大きな違いは、決算を手がかりにして買えないということ。それがハンディキャップになっている。
MRNAからBNTXに移るべき?
- それは必要ないと思う。どちらも魅力的だと思う。
MRNA、BNTX、EBSの足抜き戦略を語ってほしい。
- バイオンテック、モデルナに関しては10/15までは遊べる。それまでは売らない。
- EBSは、それよりもっと後に臨床試験があるので、もう少し長い期間遊べる。
- アストラゼネカのニュースでEBSが下がっているけど、ニュースそのものが欺し。でも、ニュースには気を付けたい。
- 基本的には、ワクチンそれほど簡単だと思っていないから、ニュースは確認しておきたい。
2020/09/05:ワクチン承認の順番について
ワクチン緊急承認、10月の可能性があるのはファイザー/バイオンテックだけかと思うけどどう?
- 一番早くなるのはバイオンテックとファイザー連合だと思う。
- 早ければ10月末ぐらい。
- 2番手はモデルナ、3番手はアストラゼネカだと思う。
2020/08/28:もし承認されたら…
バイオンテック、モデルナの出口戦略は?承認されたらどこまで引っ張る?
- 僕の考えでは10月半ばまではニュースが出ないと思う。
- いずれにせよ、最大限でそこまで遊べる。
- 10月半ば以降は承認されたーというニュースがでると思う。そしたら、しばらく抱いておいて。
- もし、他の一社が承認されたら、それだけが株価が上がるわけではなくで、ワクチン株ぜんぶがあがると思う。逆に一社がダメだったら、全体で下がる。
- ニュースの順番からすれば、FDAがやることは、一番見込のある臨床データの会社にフォーカスして、承認できるものから承認していくと思う。
- ごぶごぶな会社の場合は、データが揃うまで様子を見ると思う。
- 良いニュースが先に出るか、悪いニュースが先に出るかといえば、良いニュースが先にでる可能性が高い。しかし、ぜんぶのワクチンが50%の足きり基準に達していない場合もあると思う。むしろそれがメインシナリオ。だから、判断が難しいよね。
- でも、ニュースが出ない間は抱いておけばいいんじゃない?
2020/08/20:株価だけを見るな!抱いておいて!!
9/7にバイオンテック(BNTX)、モデルナ(MRNA)売りは変わらない?
- そういうふうに言われると、グッとわだかまるw
- 基本的には、9月の第一週ぐらいまでにはニュースが出ないということを強調していた。ニュースが出ないということは、安心して遊ぶことができる。
- 要するに、ワクチンは博打。いろんな創薬、ガン、リウマチ、アルツハイマー、糖尿病などいろんな疾病分野のなかで、伝染病のワクチンがもっとも難しいもののひとつ。もうひとつ難しいのは、アルツハイマー治療薬。今、良い薬がひとつもないですよね。
- そのふたつは難易度がメチャクチャ高いんです。だから、安易な気持ちで当然承認されるという気持ちでもってほしくない。それ以降のニュースに関しては、責任持てないと言っている。
- …なんだけど、これまでのニュースフローを見ると、完全試合!でてくるデータはぜんぶピカピカ。ワクチン打ったみんなに抗体ができている。コロナと戦うT細胞もできている。
- 分かっていないのは、統計データとしてグループとしてみた場合、ワクチンが感染率を大幅に下げるということが統計的に証明されていないだけ。
- ワクチンが効くかどうかという必要条件(抗体ができたか、T細胞ができたか)はクリアしている。普通に考えれば、このワクチンは効くだろうと言われている。
- だけど、ウォール街の理解は、抗体はでき、T細胞があるけど、大幅に差し引いて、これらの株をトレードしようということ。
- モデルナの例で言えば、今までにトランプ政権から24億ドルのお金を渡されている。これは売上高に立てて良い。モデルナのワクチンが効こうが効くまいが、この金は持ってけ!ワクチンは備蓄しておけ!もしFDAが承認しなくても、その金は売上高に上げて良いよ言っている。
- その24億ドルに対して、モデルナの時価総額は260~270億ドルぐらい?かな。そのPSRは11倍ぐらいで取引されている。グロース株でPSR11倍というのは、普通のバリュエーション。モデルナが今回受けたお金は前渡し金。
- 今後、FDAから承認されれば、もっとたくさんのワクチン注文が舞い込んでくる。それに関しては最大5倍までの追加注文を出すといわれている。だけど、ぜんぜん株価に織り込まれていない。
- 僕は、9月第一週以降はどんなニュースがでるかわからないから知らないよとみんなに言っている。だけど、ウォール街もまったく同じ態度でモデルナやバイオンテックに接している。つまり、投資家は将来のアップサイドを株価に織り込んでいない。これ非常に大事な話。
- モデルナやバイオンテックの株価がずるずる下がっているけど、左うちわでゆったりしている。なぜなら、ある時点でFDAから承認されるとなったら、楽勝で30%ぐらい暴騰すると思うよ。
- そういう状況なのに、なんで今株価が下がっているという理由だけで、そわそわするの?株価だけを見てないで、どの時点で誰がどういうデータを手にして、FDAはどうするのかということのほうが遙かに重要!だから、その辺の銘柄は抱いておいて!!
バイオンテックは9月までホールドとして、臨床試験OKで降りるのと、FDA承認で降りるのと、その先までホールド、どれが良い?(ニュースフローの順番について)
- わからない。何が起こるか分からない。
- でもひとつのシナリオは、バイオンテックか、モデルナか、アストラゼネカかわからないけど、1社がFDAの承認が出たと発表されたら全部爆騰するリスクがあると思う。
- 逆にどこかひとつがダメだったら…。
- 僕がFDAのチーフで、どこかのワクチンを承認できる、あるいは却下できる場合は、よりどりみどりの立場にある。
- そうであれば、悪いニュースを出さない。
- A社の状況は良好です。B社はどうかな?C社はまずい…と報告うけたら、僕がFDAの長官なら、どうでも良い奴は横にどけておいて、一番見込のあるヤツにフォーカスしようぜ!一番良いヤツを承認出せるか出せないかが問題なのだから、それを解決しようとスタッフにいう。
- ワクチン開発は厳しい道ですが、FDA長官としてはどちらのニュースを先に出すかというと、何が承認できるかを先にして、悪いニュースを後に出すはず。
- もし、ニュースがFDAから非承認となったら全部暴落するはず。
マーケットシェアについて、モデルナとバイオンテックはどっちが有望?
- バーンスタイン証券のレポートで、バイオンテックのほうがマーケットシェアが高くなると書いている理由は19ドルという単価が長期で見た場合、承認された場合、バイオンテックのほうが有利だという理由だと思う。
- アナリストは、モデルナもバイオンテックも両方とも承認されると読んでいると思う。
2020/08/11:決算の数字は関係ない。ホールドOK
バイオンテック(BNTX)、ホールドでOK?
- はい、大丈夫だと思います。今日、決算発表ですね。
- バイオンテックは、まだワクチンは承認されていないので、決算の数字は関係ないです。
- 第2四半期ESP予想-0.09€に対して、-0.38€。
- 売上高予想8,452万€に対して、4,180万€。
- 売上高成長率前年同期比+62.0%。
- 数字は悪いが、誰一人としてこの数字を見ていないと思う。まだ製品自体がないから。
- 売上高はどういうふうに上がるかというと、憶測だが、ファイザーからバイオンテックに対して支払われたR&Aに帯する進捗支払とかになっていると思う。
- 数字が悪くてもビビらず。はじめから誰も何も期待していないから。
2020/08/09:心配していません
バイオンテック(BNTX)が結構下がってるけど、株価を左右するニュースは臨床試験、結果以外特に無い?
- 特にないです。ぜんぜん心配していません。
2020/07/31:一銘柄だけ選ぶなら…
モデルナ、バイオンテック、エマージェント、ギリアド…買増するならどれ?
- 一銘柄だけ選べと言われたらモデルナですね。
モデルナとバイオンテックは今の株価のまま9月まで迎えるシナリオはある?
- それはあると思います。だけど普通に考えれば両方の銘柄とも右肩上がりになっている。
- 定規を当ててトレンドラインを引いて、その延長で物事を考えれば良いと思う。
日本が6000万人分のワクチン確保でファイザーと合意したそうです。バイオンテックはそろそろ93のラインを超えそうか?
- いずれ超えてくると思う。
2020/07/29:9月7日ぐらいまで遊べる。株価は最大限2.5倍になってもおかしくない
- 7/27から第三層臨床試験を開始した。
- 初日は120人の患者に対してワクチンを注射した。
- バイオンテックのワクチンは一人2回打つ。2回目の注射は4週間後になる。昨日から注射を始めているから、次回は8/24に2回目の注射になる。
- 注射が終わった後、ワクチン接種者が新型コロナに感染したかしないかは、少なくとも2回目の接種から2週間判定期間がある。最初に判定できる日は、9/7以降ということ。
- 逆に言えば、9/7以降ではないと、効果のニュースは出てこない。そこまでは遊べる。
- トランプ政権のワープスピード計画により大量受注している。単価は、1注射あたり19.50ドル。その契約によると2021年末までに最大限で13億ドース、単純計算にして最大限で253.5億ドルの契約になる。
- ファイザーとドイツのバイオンテックが50%ずつ、売上高を分け合う契約になっていると思うので、その253.5億ドルを割ると126.75億ドルという計算になる。
- 昨日ファイザーの決算発表があったが、CEOが向こう数年間にわたってリピートビジネスになる可能性があると説明していた。
- 成功しているバイオテクノロジー企業は、どのぐらい評価を得ているのかをPSRで計算すると、だいたい4倍ぐらいのバリュエーションが与えられていることがわかる。
- 126.75億ドルという2021年末の売上高を4倍する(PSRを求める)と、時価総額でだいたい500億ドルぐらいになってもおかしくない。
- 現在、バイオンテックの時価総額は197億ドルなので、これから株価が最大限2.6倍になってもおかしくない。
- 今の計算はすべてトランプ政権と話し合って、正式発表された数値に基づいて、最大限に実現した場合はそうなる…ということ。
- 先日、公募増資があった。値決め価格は93ドル。今、株価はそれより下にある。チャート的にはこの93ドルを超えないと、そこに潜在的な売り圧力があるので、超えることが先決。
- 長期上昇トレンドが守られているから、心配していない。公募の後も下値がきちんと切り上がっている。ハイヤーローというチャートになっている。非常にしっかりしたチャートパターンなので懸念していない。
- 9/7ぐらいまで、遊べる。
2020/07/19:もしダメなら株価は半値になると思う
BNTX売却後、MRNA EBSを買うやり方は?
- それもいいと思う。タイミングで言えば、バイオンテックは被検者を募って第三層臨床試験をやりはじめるタイミング。
- ワクチンは一度投与したら3~4週間時間をおいて2回目を打つ。すると、第1回目の注射を打っているということは、3~5週間ぐらいは遊べる。2回目を打たないと効いたかどうかという議論ができないから。
- しばらくの間はニュースがない。それは鬼の居ぬ間に命の洗濯で、今だったら遊べるということ。
- ワクチン株が相場になっているんだったら、踊っておけば良い。ただそれが過ぎると、効かないとか、副作用が出たとか悪いニュースがでてくるリスクが残っている。もし、悪いニュースが出たら瞬殺で半値になると思う。
- そういうニュースが出たときにそういう銘柄を持っているということは割に合わない。だから、ワクチン株は早く乗ってとお願いしていた。早ければ早いほどリスクがないから。今は、仕上げの段階。その段階に一番早く到達するのはバイオンテック。
- 結果的にバイオンテックが効いたとなれば、株価は爆騰する。だけどそれは博打。だから、その最後の部分は取れなくてもいいと諦めている。なぜなら、相場の頭と尻尾はくれてやれという格言がある。最後まで行けば博打です。投資ではない。
- 臨床試験で一呼吸遅れているモデルナに乗り換えるということはある。だけど、バイオンテックもモデルナもmRNA技術を使っている。バイオンテックがダメだとなったら、モデルナが無傷でいられると思う?モデルナもだめかもしれないとくじけるかもしれない。
- EBSは別だよ。ジョンソンエンドジョンソン、ノババックス、バックスアート、アストラゼネカとか、mRNA以外のワクチンを量産するから。
8月頭には降りたいが、8/10-25の大量発注を待たずに降りる方針で良い?
- これは僕も悩んでいる。わからない。
- トランプ政権は、効く効かないにかかわらず大量発注すると言っているが、ホントかな~と疑っている。
- 駄目になるものにお金を出したくないから、その辺のタイミングはわからない。
今から買える?
- ん〜〜、買っても良いと思いますね。もう少し上値があるかも。短期勝負で。
BNTX MRNAのコロナ以後の展望は?
- もしワクチンが成功したら、とりわけmRNAのワクチンが成功したら、バイオセクターはお祭りになると思う。ゲノム技術を持っている銘柄は全部爆等するかも。
- なぜなら、1995年にネットスケープがIPOして、インターネットブームが来たのと同じ。ゲノムでこんなことできるのかよ!ゲノムスゲー!!!という驚嘆や驚きが必ず必要です。もし、mRNAのワクチンが効くぞということになれば、買いだー!!!!という展開になると思うんだけど。
8月1週目まで遊べるが、8月中旬くらいからワクチンの受注が開始される。それを踏まえてどの様な対応がベスト?
- 正直分からない。微妙だと思っている。
2020/07/12:8月第一週までには降りる
ワクチン株は今後どんなニュースが出たら売りと判断すべき?
- ワクチン開発は非常にリスクが高い。有望なワクチン株はいくつもある。これまでの臨床試験は非常に良い感じで進行している。だからといって、第三層が成功するとは限らない。スケールが全然違うから。
- まず、すごくリスキーだということを理解して。そうであれば、全滅というシナリオが基本。結果がはっきりする前に降りたいということを前提としている。
- 一番進んでいるのがバイオンテック、ファイザー連合。8月の第一週まではニュースが出てこない。それはいいこと。悪いニュースが出てきたらすぐに半値になるはず。それまで放置したくない。バイオンテックは8月第一週までに降りる。
仮にワクチン承認されたら暴騰などしても買い?
- 暴騰するかもしれないね。
- どうだろう。その時点でそこから乗るか…ということに関しては考えたこともない。
- どうなるかわからない。その時に考えます。
2020/07/06:遊べるのは8月第一週まで
これから買ってもいい?
- はい、オッケーだと思います。
ワクチンのPhase3が始まりますが、売却の戦略はどのようにお考えでしょうか。
- 一番最初にPhase3をやるのが、バイオンテックとファイザー連合。NIHがやる臨床試験(モデルナ、アストラゼネカ、ジョンソンエンドジョンソン)より前に始まる。
- この前、カンファレンスコールを聞いていたら、7月頭から第三層臨床試験で注射を打ち始める。二回注射するので、8月第一週ぐらいまでかかる。それまではしばらく様子を見て、被検者がコロナにかかるかどうかを観察しなければならない。
- データ的に効いている、効いていないがわかるのが、たぶん9月になる。でも8月前半ぐらいまでには、ひそひそと良さそうとか悪そう…とかいうのは出ない。それは枕を高くして眠れるということ。その期間は8月第一週ぐらい。
- 逃げるのだとすれば、8月1〜2週目ぐらいだと思う。
MRNA,EBS,BNTXあたりはホールドで良いでしょうか?
- 3つとも買いだと思う。
- 一番遊べる期間が短いのが、バイオンテック。8月第一週までぐらいまでしか遊べない。
- 2番目に遊べる期間が少ない銘柄はモデルナ。臨床試験が遅れているというニュースが入ってきた。臨床試験はモデルナではなくNIH、つまりアメリカ政府がやっている。今回の遅延はNIH側の責任。臨床試験の被検者のリクルートが規模が大きいので遅れている。モデルナが悪いわけではない。それでモデルナを売っているのはバカ。8月中下旬までモデルナは遊べる。
- EBSはジョンソンエンドジョンソンの下請け。ジョンソンエンドジョンソンの臨床試験は早くても9月。
- ジョンソンエンドジョンソンは2か月以上臨床が繰り上がった。進捗が進んでいる。EPSは少なくとも9月ぐらいまでは安心して遊べる。
AZNのワクチンが良い結果を出したら他のワクチン株不利になる?
- そういうことは全然ありません。
- ワクチンは多ければ多いほど良いです。ある時点で投資家はそれに気がついて、次のワクチン銘柄…それが拍車がかかって相場になるかも。
- 今は、そこまで行っていないから、ひとつのワクチンが出たら他は全部ダメだろう…というバカげた考え方を投資家がしている。それは間違っている。
AZ勢が2.5ドル/人にワクチン価格設定を検討というニュース出ましたが、BNTX,MRNAのビジネスに影響はありますでしょうか?全てFDAの承認得る前提ですが。。
- よくわからない。
- 気にする必要はないと思う。
2020/07/02:株価が100ドルでもおかしくない
BNTX、これから寄り付きでどうでしょう。
- よくわかりません。でも、これから買ってもOKだと思います。
昨日、大きな大陰線でした、理由を知りたいです!
- 利食いでしょうね、ぜんぜん心配する必要ないです。
EBS,MRNA,BNTX,VIR,GILDをホールド中です。このまま握力強めで抱いて大丈夫ですか?
- はい、すべて良い銘柄だとおもいます。持ってて下さい。
アンジェスの酷評ツイートに感謝します。日本のメディアが調べもせず持ち上げていることに、怒りと怖さを感じていました。
- そのとおりですね。バイオンテックとファイザーが作っているワクチンは、3万人の被検者に注射をします。
- 今、パンデミックが起きているところで実施して、膨大なサンプルデータを比べながら、ワクチンを注射した人がコロナにかかってないということを確認する必要がある。
- 重要な条件は、(注射をした人としていない人の比較をする必要があるから)新型コロナが蔓延していなければならない。
- もし新型コロナが蔓延していない状態であれば、ヒューマンチャレンジトライアルというやり方しかない。被検者にワクチンを注射した後で、わざと新型コロナを感染させるしかない。でも人道的、倫理的に許されるのかということに関して、大議論になっている。
- 日本では「今日の新規感染者は50人でした」と言っているけど、それしか患者が出ていないならば、テストできないはず。それで臨床試験ができるのか…データ不足で臨床にならない。
- それを議論せずに、ただ単に株を買いにいくアンジェス現象をディスったとは、そういうこと。
バイオンテックに機関投資家が乗るのは、ワークスピード計画で売上が確定してからでしょうか?
- そろそろ買われているんじゃないかな?
- 過去12か月にIPOされた中で、2番目に上昇率が高い銘柄です。
- 3月ぐらいからコロナで、ワクチン銘柄で良いのはないか…ということで、そこから乗っている。
- バイオンテックが上がっている印象はそれほどないんだけど、実は上昇率からいうとIPO後420%ぐらい上がっている。それなりに買いが入っている。
BioNTechのTemasekにおける投資に関して.パフォーマンスの良い国営投資会社が、BNTXに投資するということは、中長期で、現状以上の成長が期待されていると捉えて良いのでしょうか。
- シンガポールにはふたつのソブリン・ウエルス・ファンド(政府が所有し、公的資金を運用する投資ファンド)がある。ひとつは、テマセク(Temasek)。もうひとつはGIC(シンガポール政府投資公社)。
- テマセクのほうが、ベンチャーっぽいというか、投資テーマぽいものにやや傾斜している感じがある。
- GICはどちらかというとバリュー投資です。僕はGICは客だったので、GICの方にシンパシーを感じる立場にあった。
- どちらが相場うまいか…というと、テマセクよりGICのほうが相場うまい。でも分野が違うので比較になっていないと思います。
BNTXのワクチンが成功した場合、BTNXの株価はいくらになると推測されていますか?
- わかりません。
- 普通に考えて、バイオンテックの株価が100ドルしていても全然おかしいと思わない。
2020/06/28:今もっとも注目すべき企業
- 今最も注目すべき企業だと思う。
- ライバルのモデルナと並んでワクチン開発企業の最先端を走っている。
- 7月から第三層臨床試験が始まる。5万人規模になる。
- 第三層臨床試験は、最終ステージ。実際に薬効があるのかどうかを判定する。
- 第二層臨床試験データは、ピュアレビューを実施した報告書が学会誌で報告されると聞いている。
- この論文の内容が良ければ株価がぶっ飛ぶ可能性がある。
- 株価はどっちにでも転ぶ銘柄である。
- mRNAのメリットはワクチンの効き目を調整できるところ。中国のリサーチャーからこれまでに発表された論文を読むと、(中国のワクチンは)少し効き目が弱いということがいわれている。その点、モデルナとバイオンテックははるかにパワフルだというのが下馬評。被検者に新型肺炎をうつしてしまうリスクもない。
- 第三層臨床試験について、被検者は二回ワクチンを投与される。ワクチンの薬効が確認されるのは早くても7月下旬になる。
- ワクチンがダメだった…という結果が出てくることがある。安全なのは被検者を募っている段階。だから、あと3週間ぐらい(相場をはるのは)安全な局面に入ると理解できる。
- 道徳的に良くない発言だが、臨床の都合からすれば、コロナの感染者が増えているのはむしろ好都合である(補足:薬効を確認するためには、被検者のデータが必要で、患者が多くなければならい)。
ファイザーはなぜバイオンテックをパートナーに選んだの?
- それは以前にガンだったかな?…すでに一緒に仕事をしていた経緯があるから。気心知れた相手だったから、また組んだんだと思います。
2020/06/25:7月下旬まで遊べる
EBS MRNA BNTX いつまで遊べますか?
- モデルナとバイオンテックは7月下旬まで。
- EBSは、8月いっぱいまで安心して投資できる。
あまり上がらず。次の株価の動きはいつ?
- 7月から第三層臨床試験の被検者募集が始まる。ワクチンは2回投与するので、結果が分かるのは7月の下旬ぐらい。
- 今から7月の20何日かまでが遊べる期間。
- 爆速ワクチン計画にも採用されているので、そこは大丈夫。
- アメリカでは第二波で相場がギクシャクしているが、ワクチン関連は株価が強含んでいる。
- 他に買うものがないので、ワクチン関連株は物色の対象になりうるはず。ぜんぜん心配していない。
BNTXが一昨日ぐらいからグググン!といい感じで上がってきました。他のワクチン銘柄に比べて動きが大きめなのですが、何か追加でポジティブ要因があったのでしょうか?
- 特にないと思います。
2020/06/15:爆速ワクチン計画に採用されたのはほぼ間違いない
BNTXの株価動きません。爆速計画の各会社への予算発表いつ頃でしょうか?まだホールドでしょうか?
- バイオンテック、ファイザー連合が爆速ワクチン計画に採用されたというのはほぼ本決まりだと思います。
- 投資家の間ですこし誤解が生じている。NIHがワクチンの臨床試験をやると発表している。
- その対象企業は、モデルナ、ジョンソンアンドジョンソン、アストラゼネカ。
- そのメンバーの中に、ファイザーとバイオンテックが入っていなかった。その理由は、自前で臨床試験をやる実力があるから。政府のヘルプを借りる必要がない。仲間はずれとかは一切ない。
EBS、BNTX、MRNA、GILD、VIRを購入したいのですがバイオ銘柄は今から遅いでしょうか。
- 一番動いていないのは、バイオンテックとVIR。
- バイオンテックはワクチン開発をしている。すでにトランプ政権の爆速ワクチン計画に採用されている。目先はアップ。動いていない株、安い株を買いたいなら、僕だったらバイオンテックにいく。
- 治療薬ではVIR。モノクローナル抗体をベースにした治療薬を作っている。ポイントは、7月、8月ぐらいに緊急使用承認がでる可能性がある。タイミングとしては、VIRの治療薬の方がワクチンより早く承認されるということ。
モデルナやバイオンテックなど、もしワクチンが有効で量産にも成功した場合、どのタイミングが一番株価が上がるのでしょうか。
- よくわからないけど、今から7/15ぐらいまでが良いタイミングだと思っている。
- FDAから承認されて、量産も可能になった場合、100億ドルぐらいのマーケットになる。毎年リピートビジネスになる。
2020/06/10:ホールドでOK
- ホールドで良いです
今月中、MRNA、BNTX動くと思いますが全降りが手堅いでしょうか?
- それはまだわからない。今はロングしておいて。
2020/06/07:強気、買い
ワクチン株は暴騰後株を一度売って下落後再度買い直すのはどう?(EBS MRNA BNTX)
- モデルナ強気、買い。バイオンテック、強気、買い。エマージェント、強気、買い。
- ワクチン株を売るのは、今ではない。方向性は上。7月を過ぎれば、臨床試験の参加者が増えてくる。その時に「効かない」という悪いニュースがでてくるかもしれない。
- 一番最初に臨床試験を開始する企業、バイオンテック、モデルナでも7月になると言われている。ニュースがないうちは、安心して株が買えるから、持ってて良い。
- 相場的に今下がっているが、それは循環物色。ホテルやクルーズに目移りしているだけ。だけど、アメリカン航空とか買ったら、倒産するかもしれないから、全損になるかもしれない。
- 相場のムードに左右される必要はない。一番大事なストーリーは治療薬やワクチン。そういうど真ん中の銘柄を応援すればいい。何が悲しくて、レンタカーとか航空株なんか突っついているの?正攻法でホームランを打てよ。
2020/06/04:これからが相場の山場
株価があまり反応しないのはなぜ?
- 爆速ワクチン計画のプロジェクト金額がはっきりと提示されていなかったから。
- 本来、アメリカ政府の年間予算策定権は下院にある。議会にある。まず、議員立法で予算を可決し、それを上院に持って行く。可決後、大統領が署名する。これが正式な進め方。
- だけど、爆速ワクチン計画は、景気刺激策たくさんやっているけど、どさくさに紛れて使っていないお金がいくらかあるから、それを使っちゃちゃえよ…とトランプ大統領がバラマキ始めている。すると下院はなぜ俺たちに断りも無しに大事な予算を発表するわけ…と突き上げを受ける。だから契約総額が発表できない。
- そこでトランプ政権は勝手に動いて悪かった。でも話せば分かる。私の話を聞いてくれ、今ワクチンを準備しないと5千人ぐらい余計に死んでしまう…と言われれば、下院議員はこの特別予算は認めざるを得ないと言うはず。
- 爆速ワクチン計画は順番がぜんぶあべこべ。FDAから承認されていないのに、ワクチンを量産しはじめている。予算プロセスも、すべてを省略している。
- 大事なことはそこじゃない。新型肺炎が第二波で増えたときまでに、ワクチンができていないことのほうが大変なことになる。
- 爆速ワクチン計画に採用される5社が臨床試験のボランティアを募り、ワクチンをうったあと、15万人のうち何人がコロナに感染したか調べなくてはならない。新型肺炎が下火になっていたら、いつまで経っても良いデータがとれない。臨床試験をやるときに、この5社がどこを臨床の場所として選ぶかというと、今、暴動があるロスとかサンタモニカとか、そういう火種になっている街に臨床試験がいく。そこで、クラスターが発生しやすいから。臨床試験を加速させようとすれば、そういうところにいけばいい。
- ワクチンのバトルはまだ始まったばかりです。これからがエキサイティングな局面になります。
2020/06/01:四の五の言わずに抱いていればいい
2週間前より、BNTXに大きくbetしてますが、動きがないとモヤモヤしますね..こんな中、ITの巣篭もり銘柄が、するすると上がってるのを見ると、感情的にゆさぶられます
- 僕は全然心配していないですよ。
- みんな単純に考えすぎ。すぐにワクチンできるだろう、すぐに経済戻るだろう…と。実際に起こることはアップダウンを繰り返すはず。
- バイオンテックもそうだし、巣ごもり銘柄でもそう。
- 思い出してもらえば、ズームが自宅待機になったとき人気になりましたよね。でも、セキュリティの問題があって株価が下がった。その時に売りだ…という人が多かったけど、セキュリティの問題は通過儀礼みたいなもの。
- 今の局面だけを切り取ってもうダメだとかそういう風に決めつけないでほしい。
- バイオンテックは7月にならないとボランティアの参加と注射が終わらないわけだから、今はニュースがなくて当たり前。その瞬間にキリキリしてどうするんですか。
- そのために臨床試験のロードマップを示しているわけです。四の五の言わずに抱いていればいい。
- モデルナも相場になって、その後高値で公募増資したら株価を下げた。今は、またものすごい勢いで上がり始めている。株式投資は、そういうものなんです。
- 新型コロナで経済も社会も荒れている。株価だけひたひた都合良く上がると決めてかかる方がバカげている。もっと胆力をつけてください。
2020/05/28:大統領は必ずトークアップするはず。だからワクチン株は上を見ている
BNTX,EBS,GILDどうでしょうか?
- このへんは全然変わっていない。今は相場の循環の関係でワクチン株が売られているが終わっていない。
- ここ数日下がっている理由は、医学ニュースサイトによるとモデルナが第二層臨床試験をしているが、被検者のうちのひとりが試作品のワクチンを打った後で、吐いて失神したと報道された。
- ワクチンの実験台になることで失神するのかよ!ワクチン開発はそんなにカンタンじゃない…ということで下がっている。
- 投資家といってもソフィスティケートされた人もいれば、バカなひともいる。馬鹿な投資家は、ワクチンがそろそろできるから経済が復活するだろう。だから、エアライン買おう、ホテル買おう…と言っている。
- ソフィスティケートされた連中はモデルナとかワクチン株を買っている。そういう2種類の投資家がせめぎ合いになっている。
- ワクチンの臨床試験にはそういうことは当然ある。モデルナに関する報道はサプライズでもなんでもない。予想された試練である。これは超えていくしかないし、超えられると思う。
- トランプ政権でコロナ対策をやっている総責任者は、ファウチ博士。彼はテレビインタビューで心配していないと言っていた。公募増資したときの発表した臨床データがサンプル数が少ないものだったので、モデルナに批判が集まった。それに対して、ファウチ博士は、その後の追加データ良かったよ…と言っている。
- 1980年代にエイズが出てきたとき、良い薬がなかった。最初の薬であるAZTを承認したのがファウチ博士。伝染病に関しては経験豊かな彼が、モデルナのデータを見て「良いんじゃない?」と言っている。モデルナのワクチンでゲロ吐いたという一被検者の意見と、ファウチ博士の意見、どっちが重要だと思う?当然、ファウチ博士だよね。
- 公募で売り圧力があるから下がっているだけであって、ワクチン開発の努力は上手くいっている。ひょっとすると本当にワクチンはできるかもしれない。
- 僕は最初からワクチン開発楽じゃない、全滅の危険性があると繰り返し言ってきた。だけど、ニュースフローは悪くなっていない。
- 株価がストンと下げているが、もう一回、担がれることを想定している。
- 夏にかけてワクチン計画に採用される企業が発表されていくと思う。そのたびにトランプ大統領はワクチンに対してトークアップするはず。良いワクチンがある。行くぜ〜とコミュニケーションするはず。良いワクチンがあるから、今は頑張り時だから苦しい局面をしのごう!と宣言する。それで景気を支援している。これから大統領選挙があるんだから、必ずそうする。
- それが次に来る相場の局面。だから、ワクチン株は上を見ている。
2020/05/21:【超重要】バイオ株の買い方
- 台風の名になっている銘柄はバイオンテック。この銘柄に注目すべき。その理由は…①最先端の技術(mRNA)を使っている。モデルナと技術的には五分五分。②ファイザーがパートナーがいい(ファイザーは量産能力が大きい)。③バイオンテックはひとつではなく4つのワクチンを同時開発を行っているからモデルナより成功確率は高い。
- バイオンテックの第二層臨床試験の結果は7月にわかる。それまでは遊べる。
- ワクチン開発は成功確率が非常に低いので、臨床試験が進行しているということは落胆すべき結果がもたらさせる確率が高い。
- バイオンテックは過小評価されている。
- 引き受け幹事はJPモルガン。JPモルガンは引き受けする前にその会社を非常にしっかりと調べている。とりわけバイオテクノロジー企業についてはしっかりと調べている。
- 問題点はドイツの会社ということ。爆速ワクチン計画に採用したら、ワクチンをアメリカに回してくれるのか…と懸念している。でも実際に製造するのはアメリカでやるから、大丈夫と考えている。
- バイオンテック・ファイザー連合については、政府との繋がりがすごい。スコットゴドリーという取締役が、ファイザーにいるが、彼は元FDA長官。大統領に対しても意見を言う、ワクチン計画の影の帝王。
- バイオンテックは4つワクチンを開発しているが、そのうちのひとつはペケだった可能性がある。
- 最も実力があるにも関わらず、最も株価が動いていないのがバイオンテックだと思う。
mRNA採用してるBNTXも売った方が賢明ですか?
- そんなことはない。みんな、市場全体で考えすぎ。関係ない。
- あくまでも個別企業、ひとつひとつの会社を区別して、割り切って投資してください。
- モデルナとバイオンテックで共通しているのは、mRNA技術に依拠しているというだけ。
- 車でたとえれば、オートマかマニュアルかの違いがあるけど、マニュアルなら全部悪いとか、全部良いとか全部決めつけることはできない。
- mRNA技術もそれと同じ。モデルナとバイオンテックの成功確率は同じとは言い切れない。
- 強いて言えば、mRNA技術は最先端技術なのでこれを使って完成したワクチンは存在しない。多くの研究者に言わせれば、昔からの伝統的なやり方が良いに決まっている…という意見がでてくる。そういう反発は常にある。
- mRNA技術の特徴は3つ。①副作用の心配が低い②製造が簡単。③従来のワクチンは抗原を弱体化させるが、その弱体化が十分ではなかった場合、予防すべき感染症そのものにかかるリスクがあったが、そういう心配がない。
- ただ、すごく良い技術だが、人体にはいると効果が消えちゃう…ということが囁かれている。効果が安定していないんじゃないか…と言われている。
- モデルナの株価が下がったから、バイオンテックも下がるとは言い切れない。
バイオンテックの7月までの遊び方教えて
- ワクチンや新薬開発に関して、一般論として言えることだが、早く乗った方が安全安心です。
- 臨床に入って承認に近づいてくると危ない。乗りたいなら直ぐ乗って。
- モデルナが良い例。モデルナを紹介したときは17ドルだった。でもみんな行かない。段々話題になってきて、70ドルぐらいになってから乗っている。バカだよね。
- 臨床は、リスク、リスク、リスク、リスク、リスク…と何回も言っている。なぜわからないの!?
- もうひとつ、新薬開発に関して乗り方がある。それは全部が終わった後で、つまり新薬が承認された後で。エキサイトした後、投資家が冷めたとき。それが実は買い時なんですよ。
- バイオテクノロジーに投資する専門の本が英文で出ている。それが薦めているのは、新薬承認後、興奮が収まったところで買いなさい。それが一番、お洒落な買い方です。そういうアドバイスがある。
- 今の局面でいえば、ギリヤドが典型的な例。レムデシビル承認された後、どうなった?株価が下がっているでしょう?次はワクチンだーっといって、他にお金が流れているから。
- レムデシビルはスタンダードケア、つまり標準治療に指定された。レムデシビルは必ず使われる。それにも関わらず、株価がぜんぜん動いていない。これはチャンス。
- 投資家はワクチンができたような感じで高ぶっている。ワクチンできたらレムデシビルなんて要らないとみんな思っている。世の中そんなに甘くないと思う。7月、8月、9月の声を聞き、国民の心証を予想すると、モデルナも、バイオンテックもダメダメで、ギャーってなっているとき、ギリヤド様がいた!とギリヤドを思い出すかもしれない。
- ギリヤドはレムデシビルを開発するのに10年かかっている。承認されてもR&Dの努力を止めていない。これから第二弾、第三弾の新型肺炎向けに改善していくんです。R&Dに終わりがない。常に改善している。
- どっちが安心できるストーリーか?長期投資ならギリヤドのほうがいい。ワクチン株なんて博打。どう転ぶかわからない。
- 投資家は一攫千金を狙う人ばかりだから、そういう人たちはギリヤドには見向きもしないよね。
2020/05/13:爆速ワクチン計画の概要と降りるべきタイミング
- 科学誌ネイチャーは、公平に各プロジェクトを評価しているという表向きだが、特定のプロジェクトに肩入れしていると報じている。
- それはモデルナ、ジョンソンアンドジョンソン(エマージェントと組んでいる)にとりわけ期待している節がある。
- モデルナワクチンはmRNAを使います。新型肺炎のトゲたんぱく質を狙い撃ちする手法。
- 一方のジョンソンアンドジョンソンのワクチンは、風邪の原因となるアデノウィルスの動きを利用して、防戦に必要な遺伝子をターゲットに届ける手法。
- モデルナのアプローチもジョンソンアンドジョンソンのアプローチもまだ成功例はない。
- なぜこのふたつが選ばれたか。ネイチャーによると、1.安全性、2.大量生産のキャパシティーをそれらの企業がもっているから。
- 世界では100以上のワクチン計画があるが、そのほとんどがスタートの時点でもうダメなんです。量産キャパシティをもっていないから。アメリカ政府は11月に1億個、12月に1億個、そして来年の1月に1億個、合計3億人分のワクチンを生産すると言っている。
- 世界には、大量生産のキャパシティーもっている工場は5カ所ぐらいしかない。それを全部アメリカが独占してワクチン作ろうとしている。いまから、ちんたらワクチンを研究していたって、いざ生産しようと思っても払底することが目に見えている。
- もっというとこの爆速ワクチン計画はアメリカさえ良ければいいという非常に利己的なプロジェクト。そのことを日本人は理解すべき。
- 作り置きしたワクチンが効かないことが判明した場合、ワクチンは全部パー。廃棄処分。それを米国政府が前金で買い取るということ。効かないかもしれないし、承認が出なくてもいいから政府が買う…そういう計画。そのそろばん勘定になっていることも理解して。
- 日本でもワクチンの計画はあるし、やるべきだと思うが、でも本気でやるなら日本政府ももっとアグレッシブにバッキングするべき。予算を政府が出すべきだと思う。なぜなら、アメリカはそれをやっているから。
- 爆速ワクチン計画では、アメリカは中国とは組まないと明言している。これは戦争だから。ただ、米国以外に本社があるバイオ企業のワクチンがこの計画に採用されることはありうると言っている。
- ドイツのバイオ企業にバイオンテックという会社がある。アメリカのファイザーと組んで、新型肺炎のワクチンを開発中です。mRNAの技術に依拠している。だから、モデルナのライバルだと思って。ファイザーは世界最大級の製薬会社。パートナーとしてそのバイオンテックを選んでいるということ。
- NIH(国立衛生研究所)は、このワクチン開発に関して、ヒューマンチャレンジスタディという手法を検討している。これは賛否両論あるヤバくて無謀なやり方です。
- ワクチンを健康な人に注射し、新型肺炎のウィルスをわざと感染させて防御力をチェックする。これはウルトラCで、ワクチン開発を大幅に時間短縮するときの下劣なやり方。でも、そういうアルバイトをしたい人がたくさんいるかもしれない。実際に、そういう人を募るサイトがあって、ヒューマンチャレンジスタディを実施します!というと、その人に連絡がいくようなウェブサイトがあるんですよ。そういう荒っぽいやり方が実施されるかもしれない。
- このやり方は、意味があると思っている。なぜなら、健康な若者は新型肺炎にかかっても死ぬリスクははるかに低い。そうであれば、被検者が小銭を稼ぎたいのであれば、それはそれでいいという考え方もできる。
- 爆速ワクチン計画は、失敗する可能性も高い。ネイチャーのインタビューでも全部失敗するかもしれないと言っている。しかし、その場合であっても、人類が考え得るすべてのアプローチは試したことになる。だから諦めが付くように、この計画をデザインしたいということだった。
- ただNIHと政府の協力関係は不明瞭だと思っている。さらに、CEPI(感染症流行対策イノベーション連合)がやっていることは、尊敬されているイギリス基金ウェルカムトラスト(医学研究支援等を目的とする公益信託団体)、ビル&メリンダ・ゲイツ財団から、資金を経て、その資金をワクチンプロジェクトに投入していく。そのCEPIと連携していない。CEPI、NIH、アメリカ政府がバラバラの方向で走り出している印象を受ける。
- では、トレーティングとしてどんな銘柄に乗れば良いのか。
- モデルナは毛並みの良い期待の星。最初に中国武漢でコロナが発生した後、データベースに新型肺炎のゲノムを解析したものがアップされたが、それをいの一番に解析して22日間でワクチンを開発してNIHに納入したのがモデルナ。この会社は、非常にR&D力があると思う。ワクチン生産するキャパシティーも持っている。バイオテクノロジーの工場は非常にハードルが高いく、ものすごくお金がかかる。しかもFDAに承認されなければならない。そういう工場をマサチューセッツに持っている。
- NIHに納品したワクチンは第一層臨床試験を終了している。今、第二層/第三層の臨床試験に進んでいる。臨床試験はNIHが直々に実施している。早ければ6月-7月にフェーズ2の結果がわかるはず。
- モデルナを紹介してから株価は倍以上になっているが、今は乗って良い。しかし、6月には降りてください。なぜなら、失敗だというニュースが入れば株価が1/3、1/2になるかもしれないから。第2臨床試験の被検者を募っている段階だから、ニュースが出てこない。でも、結果が出てきそうになったら、ポジションをそのままにしないで降りてください。もちろん、合格すれば株価は跳ねるかもしれないが、1/90の確率に賭けますか?僕なら絶対そんな博打みたいなことはやらない。
- ジョンソンアンドジョンソンとエマージェント。ジョンソンアンドジョンソン自体は、大量にワクチンを生産できる工場は持っていません。その生産下請けをやるのがエマージェントという会社。ワクチンビジネスは国家安全保障上、非常に重要でペンタゴンだと言われている。一般的には、エマージェントのことを語っていることになる。
- エマージェントは、ミシガン州保健局のワクチン工場を払い下げてもらって会社にした。炭疽菌ワクチンも作っていた。オピオイド中毒患者の解毒剤も作っている。ヘルスケアのダークな部分を一手に引き受けている。だからミシガンのワクチン工場を見ると鉄条網が張り巡らされていて、非常におどろおどろしい施設。
- 爆速ワクチン計画は、まだ海のものとも山のものとも分からないワクチンを大量生産しなさいとやっている。キャパシティーを持っているエマージェントみたいな会社は、そのワクチンが失敗しようと成功しようと関係がない。製造する手間賃は手に入るから。確実に売上高があがる企業はエマージェント。全部のワクチンが失敗しても、来年の一月頃にはほくそ笑んでいると覆う。そのストーリーの違いというのをよく理解してください。
- ジョンソンアンドジョンソンのワクチンは、9月まで臨床試験は始まりません。逆の言い方をすると、大物の臨床試験のタイミングは一番遅いということ。これはジョンソンアンドジョンソンが愚図だからではない。そうではなく、新薬開発にやりなれているし、もっとしっかりしたものを完成してから臨床試験に移ろうとしている。僕はその用心深い作業の進め方を評価している。
- ワクチンのストーリーというのは、夢を買うということ。シャボン玉がわーっとなって、最後はブツッとはじけちゃう。だから、シャボン玉がはじけるときにその場にいないでください。
- そうであれば、ジョンソンアンドジョンソンの臨床試験が9月まで始まらないなら遅いじゃないか!という考え方は間違っている。正しい理解の仕方は、9月まで遊んでていいのね!という理解をしなければいけない。
- バイオンテック、ファイザー連合。バイオンテックはドイツのマインツに本社があるので、ドイツ株ADR。臨床試験は4/23からドイツで始まった。アメリカでは5月の第2週から臨床試験が開始された。臨床試験の規模は、ドイツが1に対して、アメリカは3-4。
- ファイザーは、ジョンソンアンドジョンソンとならんで尊敬されている企業だから、わざわざバイオンテックを選んだのは注目に値する。トランプ政権もアメリカ産でなければダメだという風な言い方をした場合、このワクチンだけが効いてしまうとワクチン候補から外さなければならない。だから、米国以外に本社があるワクチンも検討しうるという注意書きをわざわざいれている。これはバイオンテックのために入れている。
- 臨床試験のスケジュールは6-7月。トレーディングのスタンスとしては、6月までには降りてください。この銘柄だけは動いていない。ドイツ株だからアメリカでトレードできることを知らない人が多い。経営陣はおしどり夫婦でやっていてCEOの人がなまりがあって、プレゼンテーションが聞きにくい。それでものすごく損をしている部分があると思う。だけど新型肺炎のワクチンを同時に4種類用意している。それも、効き方がそれぞれ違うだろうという考慮もしている。考え方もすごく堅実だと思う。
- ノババックス(NVAX)は、CEPIから後ろ盾を得て3.8億ドルの寄付を得ている。CEPIは世界の企業に対して、ワクチン開発したい企業を募った。イノビオ、ノババックスとかがその予算を下さいとファンディングを受けた。今回の3.8億ドルというのは、その第2陣なんです。CEPIに途中経過を報告した内容をベースにして、ノババックスが一番大きなファンディング額をもらっている。ワクチンが完成したわけではなく、研究の骨子がしっかりしているから。問題点としては、トランプ大統領のワクチン計画の後ろ盾を経ていけるかどうかはわからないこと。また新型ワクチン向けのプレビューを会社が行ったけれど、それを聞く限りあまり感心できなかった。チームとしては感心しない。でも、6-7月に臨床試験の結果がわかる。CEPIから得たお金で臨床試験に必要なワクチンを増産する。そのときにエマージェントが下請けになる。つまり今回得た資金は右から左にエマージェントに行くことになる。そうするとエマージェントを買った方が得ということ。
- 6月ぐらいに臨床試験の結果がわかるので、ノババックスに乗るなら6月までには降りてください。空振りになるリスクが高いから。
- カンファレンスコールを聞いていて、ノババックスもモデルナも、ん〜って感じだけど、これは行けると思ったのはギリヤド。すでにレムデシビルが承認されているけど、経営者の質、仕事の手堅さは、抜きん出いている。
- 全部のワクチンがダメだった、治療薬もダメだったという絶望の淵に落とされる局面もくるかもしれない。その時に何に頼れるかというとレムデシビルという薬だけ。ホームランではなくポテンヒットの薬だけど、投薬の仕方によって予防的な使い方ができる。抗ワクチン薬だから。ウィルスをひとつひとつ潰していく働き方をする。これは末期ガンだとどんな良いお薬だって救うことができないのと同じように、レムデシビルにできることも限られている。そうであれば、レムデシビルを前倒しして初期投与しなければならない。
MRNA 再INできる? それよりBNTX EBS GILD入った方が良い?
- モデルナはもう1回転とれると思っている。今が降りるタイミングだとは思っていない。6月になればバイバイw
- バイオンテックもそれまでには決着を付けなければいけないと思う。EBSは部分的な臨床結果は6月にわかる。ノババックスの結果ね。しかし、エマージェントの最大のパートナーはジョンソンアンドジョンソン。9月にならないと臨床を開始しない。臨床試験の合否にかかわらず、米国政府はワクチンを備蓄する。
- それを生産するのはエマージェント。エマージェントという株は理解されていない。
- ワクチンを開発した会社は利幅が多きので莫大な利益を得る。エマージェントは作業。つまり下請けなので利幅は薄い。利幅は小さいけど、確実に売上高があがるのはエマージェント。
- ギリヤドはレムデシビルが承認された後で株価が上がらないのは、当初無料配布するから。ただし、それは最初の150万瓶だけ。患者数にして19万人分。しかし100万人まで投与できるよう備蓄している。ということは、81万人に関しては課金する気でいる。試算上では1患者あたり41万円の利益になる。81万人×41万円やってくださいよ、軽く10億ドル超える売上になる。ギリヤドは今回の新型肺炎で必ず儲けるんですよ。
- ギリヤドの通年の売上高、それを12%ぐらいトップラインを押し上げる効果をレムデシビルは持ちうる。
- 値幅取りという意味では、一番魅力があると思わないけど安心なストーリーはギリヤドをおいて他にない。
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